そのレコードオレが買う!:音楽ファンと選曲家との違い
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そのレコード、オレが買う! / 須永辰緒 (2009)
選曲家、DJなどで知られる、須永氏のレコードハントぶりが伺える良書です。
ご自身の漁盤報告なので、生々しい値段や、掘り方、攻め方など、レコードファンなら見て損は無い内容です。”ヴィニール・ジャンキー”を地で行く姿勢。
まさに鬼です(褒め言葉)。
1.枚数も値段も買い方が尋常ではない
2.情報収集の”次元”と”面”が違う
3.努力による聴く耳の鍛錬
こういった姿勢が、「音楽ファンと選曲家との違い」なのかなと、強く思いました。
気になったアーティストのルーツを追うのは、音楽ファンとして良くある行為ですが、底引き網のように、そのアーティストやクレジット記載名の周辺まで買い込んで聴きこむ。自分家のレコ棚と、レコ屋の棚を入れ替えるがごとく、売買しながら次へとハンティング。時間があればオークションサイトや、レコ屋のwebサイトを定期巡回して試聴を繰り返す。
…ここまで傾倒してるからこそ、ジャンルレスでMixしたり、セレクトCDをリリースしながら最前線にいられるのですね。
そんな姿勢、見習いたいものです…と文章を締めたいところですが、今回は真似出来ない部分ばかりでした。脱帽。
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