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7月, 2017の投稿を表示しています

White shoes & the Couples company 「Album Vakansi」素晴らしきインドネシアン・ラウンジ・ギターポップ

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White shoes & the Couples company / Album Vakansi (2012,LP,Minty Fresh,MF146) インドネシアより、ジャカルタ出身男女混合6人組ポップバンドの2ndアルバム。 2002年にバンド結成、2005年にリリースされたセルフタイトル「White shoes & the Couples company」でデビュー(なんと、全世界で15000枚も売れたそうです)。 CD自体は2010年にリリースされていましたが、このアナログ盤はMinty Fresh(US)より2012年にディストリビュート。 数量限定リリースで、140gヴァイナル仕様、歌詞印刷のインナースリーブ、ミニポスター付きです(このアナログ盤は、リリース後早い段階で市場から無くなったので、プレス枚数はかなり少なかったと思われます)。 彼らについては、この2ndアルバムから知ったのですが、恐るべし...インドネシアン・ポップサウンド! ディスコ・ファンクなサウンドにフルートが載っかり、極めつけのパラッパコーラスで即死しました「Selangkah Keseberang」。 イントロのフランスのラウンジ・ポップを醸し出すような雰囲気から、ドライブしていくグルーヴ感のあるサビも素晴らしい「Kampus Kemarau」。 根底にあるのは、おそらくジャズなんですが、そこにシンセサイザー、管楽器、グルーヴ感、そしてAprilla Apsari嬢の洗練されたVo.がトッピングされると、インディポップ~ギターポップ~ラウンジポップへ見事に変身。 全編通してクオリティ高い、まさにタイトル通りに"バカンス"向けな、避暑地メロウ・アルバムに仕上がっています。 White Shoes and The Couples Company - Official http://www.whiteshoesandthecouplescompany.org/

Jim Jiminee「Welcome to Hawaii」スイングするギターポップ

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Jim Jiminee / Welcome to Hawaii (1999,LP,Re-issue,Vinyl Japan,ASKLP91) 数年ぶりにレコード棚から引っ張り出し、針を落としてみると 「こんなに良かったっけ!?」 と再認識。 1986年、UKハンプシャーにて結成された6人組ビート・バンド。 オリジナル盤は1987年にリリース。ブライトンの海岸で、お上りさん風情を漂わせるおとぼけジャケットで有名な1stアルバムです。 「ハワイへようこそ」というタイトルと内容が噛み合っていないせいか、リリース当時はあまり売れなかったそうです。 自分が所有しているのはVinyl Japanからの再発盤で、購入当時2000円くらいでした。 カタログナンバー「ASKLP91」、刻印は「ASKLP91 A-1-1-/B-1-1-」。 印刷インナスリーブ入、ジャケットとセンターレーベルにはVinyl Japanロゴ有、音質は良好です。 オリジナル盤を持っていないので、手に入れたときは比較してみたいですね。 今改めて聴いてみると、以外と(言っては失礼だが)全編通してポップ感溢れた作品でした。 個人的アルバム屈指の名曲はB-1「A Habit of you」。 やや暑苦しいKevin JamiesonのVo.が、ペナペナなギターのアルペジオとDelphi Newmanの女性コーラスで中和され、スイングするギターポップといった感じでサイコー。 ちなみにこの曲はEP「I wanna work!」(1988,7",12")に収録されています。 再発盤を購入当時は、イントロのホーンからテンションMAXになるクラブヒッツA-1「Town and country blues」や、Haircut100ライクな高速カッティングギターが気持ちいいB-3「Heyday」あたりばかり聴いて、いわるゆ"フロア栄え"する以外の曲は全く触ってなかったんですよね。 ネオアコバブルの時はオリジナル盤が数万円で取引されていたり、DJが掛け過ぎて「Town and country blues禁止令が出た」とのウワサがあったりして、色々と話題には事欠かなかったJim Jiminee「Welcome to Hawaii」で

Hoops「Routines」2017上半期ベスト!メロディックなギターリフが泣ける優良アルバム

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Hoops / Routines (2017,LP,Fat Possum Records) これかなり良いです! レビューサイトPitchforkでは、”lo-fi bedroom rock project”と形容されていた、2014年結成のUSブルーミントン出身4人組バンド。 2017年リリースのデビューアルバムは、限定のカラーヴァイナル仕様/通常のアナログ盤、CD、デジタル、なんとカセットでもリリースされます。 ちなみに通常流通のアナログ盤は、グラフィック・インナースリーブ、DLコード付きでした。 本数限定のカセット仕様 A-1「Sun's Out」からヤラれました。 インストに近いナンバーですが、例えるならば、ビートに乗った”明るめのReal Estate”といった感じでしょうか。ギターのメロディが素晴らしい。 エフェクトの効いたダウナーなVo.と、メロディックにとろけようなギターリフが乗っかる所は、Weird dreams 〜 Washed out 〜 the Pains of being pure at heartのようでもあり。 全編捨て曲無しの好アルバムなので、是非bandcampなどで視聴してみてください。 個人的には 2017年ベストアルバムTOP5 に入るくらい気に入りました。 Hoops - bandcamp  https://hoops.bandcamp.com/album/routines Hoops - Fat Possum Records  http://fatpossum.com/artists/hoops/ Routines Album Review - Pitchfork  http://pitchfork.com/reviews/albums/23258-routines/

V.A.「C88」:Sarah、Creation、53rd&3rd、Subway…キラートラックだらけのコンピレーション

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V.A. / C88 Deluxe (2017,3CD Box Set) NME監修、伝説のインディコンピ「C86」は、インディポップファンにはバイブル的存在でしょう。 現在でも人気を反映してか、その「C86」を題材にして”架空”コンピレーション「 C87 」が2016年に作成されました。 そして2017年、さらに続編として「C88」が3CD+ブックレットのBOX仕様で登場! 今回はSarahやCreation、53rd&3rd、Subway Org.レーベルを中心とし、ネオアコ〜ギターポップ〜アノラックファンにはキラートラックだらけ。個人的には「C88」が一番好きです。 このCDを垂れ流すだけで、 クラブイベントが成立してしまう ほどの収録曲は下記の通り。 【DISC 1】 1. ON TAPE – The Pooh Sticks 2. ELEPHANT STONE (7” Version) – The Stone Roses 3. WHERE DO YOU GO (Flexi Version) – The Popguns 4. (WILL NOBODY SAVE) LOUISE – The Man From Delmonte 5. ARE YOU HAPPY NOW? (Molesworth Version) - The Charlottes 6. THE THINGS YOU WANT – The Snapdragons 7. ONE SUMMER – Moss Poles 8. LIES – Bridewell Taxis 9. DEFY THE LAW – The Orchids 10. HAPPY LIKE YESTERDAY – The Groovy Little Numbers 11. JULIE CHRISTIE – The Driscolls 12. HIGH – Choo Choo Train 13. CREMATION TOWN – The Poppyheads 14. TATTERED, TANGLED AND TORN - Bradford 15. SO HAPPY TO BE ALIVE – Thrilled Skinny 16. SISTER GOODBYE – T

Homecomings「Play Yard Symphony」リードトラックのMVが公開

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Homecomings / Symphony (2017,CD) 7月にリリースされたHomecomingsのニューEP「Symphony」より、リードトラック「Play Yard Symphony」のMVが公開されました。 MVの冒頭〜イントロの描写は、まるでスウェーデンのパワーポップ・バンドthe Wannadies「Bagsy Me」のジャケットのようで美しい。 サビでの感情が溢れでるようなストリングスと、アタックの効いたギターフレーズもまた気持ちがよく、クラブで聴くとバーストする光景が浮かびます。 2017年9月のツアーでは、広島での追加公演が決定したので日程が合えば見に行きたい。。。 Homecomings - Official http://homecomings.jp/ Homecomings「Somehow,Somewhere」京都発、ギターポップバンド - Tempting Soda Records  http://tmp-soda.blogspot.jp/2016/04/homecomingssomehowsomewhere.html

Washed out「Mister mellow」チルウェイヴ・サウンドの3rdアルバム、CD+DVDでリリース

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Washed out / Mister mellow (2017,CD+DVD,Stones Throw) 2009年デビューのUSジョージア出身のSSW、Ernest Greeneが「Washed out」名義で活動するサウンドユニット。 2011年にSub Pop(US)より、1stアルバム「Within and Without」をリリース。 ローファイ〜シンセポップ寄りの新しいサウンドで、当時Washed outは"チル・ウェイヴ(the Chillwave Movement)"というジャンルでの、代表格のひとつとして扱われていましたね。 前作2nd「Paracosm」(2013,Sub Pop)より、4年ぶりとなるこの3rdアルバム。 1st、2nd共にアナログ盤でもリリースがあったのですが、今回3rdのフィジカルは、CD+DVDの2枚組のみとなっているようです。後からアナログ盤リリースってことはないですよね? あと、ジャケがちょっとダサい…これまでのアートワークが良かっただけに少々残念。 Washed Out - Official http://washedout.net/ Washed Out - Stones Throw Records  http://www.stonesthrow.com/washedout Washed Out「Paracosm」:Goodサウンド、Goodワールド - Tempting Soda Records  http://tmp-soda.blogspot.jp/2013/09/washed-outparacosmgoodgood.html