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レコード・コレクターズ:XTC特集

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レコード・コレクターズ/1999年5月号 前エントリ の続きで、XTCの特集号の話を。 以前、twitterでもオススメ盤を教えていただいたのですが、彼らの作品は多くて迷うところです。この号では、レビュー付ディスコグラフィにページをかなり割いていて、XTC初心者には道しるべになるかなと その他、インタビューや、メンバー周りの資料が良く揃っていまして、初心者にはフムフムと頷きながら読み込めます。 Andy Partridgeのプロデュース作品を見ますと、Lilac time、Terry Hallや、Stephen Duffy、Marin Newell…。自分でもCDを持っているのが多くて、ギターポップ界隈でも繋がっているというのが実感でした。 私の場合は、回りまわってXTCや、Andy Partridgeへたどり着いたわけですが、こうやって資料を見直すと、”追いかけていたモノは実は繋がっていたんだ”という発見が一番面白かったりするのです。点から点が線となる時、レコードの掘っていて一番楽しいときかもしれませんね。

XTC、Andy Partridge、Todd Rundgren…と繋がった日

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P8120050-Burford, England / gailf548 知らず知らずのうちに立っていた、英国ポップへの入り口。 Martin Newell / the Greatest living Englishman  (1993) CDは持っていたのだけど、購入した時はピンと来なくて、そのまま放置していました。ふとしたキッカケで「 Christmas In Suburbia 」を聴いたとき、ベタ惚れ。 XTC / Skylarking (1986) 中古で安かったら、 初めて買ったXTC 。メンバーを見ると、Andy Partridge…? おや、前述の「the Greatest〜」のプロデューサーだ。 XTCのメンバーすら知らなかったので驚きが(恥)。 Todd Rundgren / Something (1973) ある日の夕暮れ、ラジオから流れてきた哀愁感と、艶がある曲。 「良い曲だな…。トット・ラングレンか、聞いた事ある名前だ」と、曲目をメモして中古盤を探す事に。 …そういえば、この人前述の「Skylarking」をプロデュースした人では。 その時メモした曲は「I saw the light」。 --- レコード・コレクターズ / 1999年5月号、vol.18 私がXTCを初めて聴いた事を知って、懇意にしている方が贈ってくれました。 ディスコグラフィ、ソロアルバム、プロデュース作品がズラリ。 深い、どこまでも深い英国ポップへの道がそこに…。

[新譜・旧譜・新品・中古]といった4つの指標が、ひとつの土俵に

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Ameoba Music Store / hermmermferm 非常に腑に落ちたといいましょうか、そういう見方もあったのか、という発見でもありました。雑感を。 --- DrillSpin (ドリルスピン) 第6回:なぜ「CD」を買わなくなったのか? http://drillspin.com/articles/view/39 [引用]iTunes でもフォローし切れないような過去のマイナー盤も検索でき、かつ送料抜き1円で手に入るようになります。(-中略-) それがどんなにマイナーなものであっても、一度でも商品化されていれば、相当高い確率でamazonマーケットプレイスで検索にヒットし、300-2100円ほど払って3-10日待てば、手に入れることができる、というのが現在の状況です。 --- 生活周りを見渡すと、古着・古本、アンティーク・レトロに触れやすい環境が整いつつありますので、新品/中古の隔たりは低くなっていると思います。 新譜/旧譜という区別とは違う軸で、新品/中古という区別も存在します。 youtubeなどで視聴して「これいいな」と思い、ネットで横断検索しますと…  「新品: 3000円 、中古: 1円 より」 と書いてあったら、当然中古です。 Colorful CD cases / rfduck こうなってきますと、「新譜・旧譜・新品・中古」といった4つの指標が、ネット上ではひとつの土俵に載るので、特に強い購買意欲が無い限り「新譜・新品の3000円」という価格は少々高く映るのです。 最近は、旧譜1000円とか、特典つけて3000円とか、旧譜数枚で3000円など、多様な変化球を持たせながら提案しているのですが、私は「ライナー・帯付きだとしても、2500~3000円って高いよね…」と思ってしまうのです。(ただし、3000円という価格が適正かどうかは別の話ですが。)

アフタヌーンパーティーを新しい音楽ハブとする

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Café / Daquella manera さて、イベント開催における風営法に対する見解と、運用努力についての記事ですが、主催者側としまして"イベントピークタイムをズラす"という提案がありました。 なるほどなぁと思い、雑感を。 --- RA: The fight for Osaka ここ最近行われているクラブへの取り締まりをきっかけに、かつて活気づいていた街が再編を遂げようとしている。 http://jp.residentadvisor.net/feature.aspx?1518 [引用]最近の大阪では 日曜日の16時頃から23時までのアフタヌーンパーティーが定着しつつある。(-中略-)ただ徐々に日曜日の夕方に遊ぶことに抵抗が無くなって来ているように、ピークタイムを早めることはけして不可能ではないのだろうか。 --- 時間の制約(や年齢のせい)も有りまして、朝までクラブイベントはキツイなあと思う人もいると思います。私自身も含めて。 twitterや、facebookといったソーシャルメディアが浸透していくにあたって、イベントに訪れるキッカケは… ・フォローしてる人のイベントだから ・知り合いから、情報がRTで流れていたから ・フォロアーが集うオフ会みたいだから 超大型のイベントや、有名DJの招聘などを除くと、上記のような一種「内輪的集い」の方向に行きつつあるかなと思っています(以前よりも鮮明になりつつある、という意味で)。 そのような集まりでは、デイタイムに行うイベントは非常に行いやすく、声を掛けやすいのではと思います。 dj_andi_baader_20032008 / mahmut ただ、デイタイムに貸し出すハコや、カフェとの折衝が大変なのかなと一番に思い浮かびました。 例えば、場所としてカフェを借りてイベントを行いたい。 しかし、稼ぎ時の土日のデイタイムで通常営業よりも収益を上げられないと、貸す側にとってもメリットが無いわけで。 そうなると、相当の集客が無いとペイできないので、「内輪的イベント」では採算が合わなくて、計画段階で頓挫となりそうな気がします。むむむ。 (この採算性は、あくまで私の感覚ですが、都市部ではどうなのでしょうか?) 純粋に音楽を聴く人が少なくなっている今。

Nick Heyward:こジャレた邦題が花を添えた時代

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Nick Heyward / Postcards from home (1986,LP) 久しぶりにNick Heywardのレコードに手を取りますと、邦題やらライナーの文面にクラクラ。 「あの娘からのポストカード」…。アイドルっぽくてイカした邦題です。 続いて、曲名を見ていきますと… 時代でしょうか、ニックに対する"アイドルとしての偶像"がそうさせるのでしょうか。甘い言葉が連なります。 --- 日本盤に付いていましたライナーノーツを見てみますと、現代のロック系ライターが見ると卒倒しそうな文言が。 明らかに女性リスナーを意識して、まるで女性誌のコラム・エッセイのようなタッチで描かれています。曲よりもむしろ、ニックが今どうしてるかとか、成長を見守っているとかに重点がおかれて構成されています。 これらを読んでみて、なんだかとても恥ずかしい…と思ってしまう、私の心は汚れているのでしょうか。 最後に、タイトルから見る私的ベスト3を  1.「僕のハート通信」 - Again In My Heart  2.「キッスはしたけど」 - We've All Been Kissed  3.「愛をティーチ・ユー」- Teach Till You Rach 素晴らしい邦題です。

ブックオフへ行って、その後ハードオフでコステロさんを

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Book-Off big sign / roland 半額セールの案内が来たので、今週も少しだけブックオフを覗きに。 近隣に(といっても車で20分圏内)ブックオフが3店舗あるので、毎週何かしらのセールが。最近では、通常価格で買う事が無くなっていますね。 今週も125円で捕獲したCDを。 ・Follow the foot step… / tracked by MURO (1999) ・the Music / S.T. (2002) ・Cinnamon / a Northwest passage (1996)  ・L-R / Lost rarities -rare tracks- (1993) ・Paul Weller / Modern classics (1998) ・Fountains o f wayne / Welcome interstate managers (2003) 毎度ながら、缶コーヒー価格のCDとは…助かります。 --- ハードオフに少しだけ寄って、ジャンクのLPコーナーをサクサク。 30分ほど掘って特に目ぼしいものは無く、ジャケに惹かれたものを捕獲。500円にて。 Elvis Costello / King of America (1986,LP) コステロさんは1枚「Punch the clock」しか持っていないのですが、その「Punch〜」がとても良かったので、ポツポツとアルバムを聴いていこうかなと思っています。

毎月、名門レーベルから7インチと資料が届く(企画案)

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books / MissMessie ■デアゴスティーニのジャズ企画 DeAGOSTINI から、ジャズファンには面白そうな企画がリリースされました。 --- DeAGOSTINI デアゴスティーニ・ジャパン ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション   http://deagostini.jp/site/bnc/pretop/index.html --- 毎号、アーティスト焦点を当てて構成しているそうです。 BluenoteはもちろんEMI Japanも協力して、マニアも多いこの世界、それなりの資料の作り込みもしていると推測できます。 ■独自企画を考えてみる レコードでも出来ないですかね、過去の名盤を顧みる上で。 ということで、私的欲望も含めて企画を考えてみます。 ■基本要項 ・アナログレコード + MP3付 ・当時の資料コピー ・価格は毎号2000円くらいで ・スリーブの紙質はミドルクラスでOK ・一括申し込み特典:特製クリーナー(レーベルロゴ付) ■毎号企画候補として 1.Postcard from スコットランド Postcardレーベル回顧録。フレキシ7インチはもちろん、当時の付録を完全再現。 2.北の風吹くSarahの贈り物 Sarahの膨大なカタログを、全て網羅。一体いつになったら完結するんだろう…。 3.熱い鼓動と、創造した未来を全てにCreation いつまでもヤング・ソウルを持ち続けたい。アーティスト相関図(仲が悪いとか)付き。 ■「ただの再発」でも良いと思う 「ただの再発じゃん」と思うかもしれませんが、その通り。 ”再発されたニュース”すら見逃す昨今、毎月勝手に自宅に名門レーベルのカタログが届く安心感。 いかかでしょうか、どうでしょうか。

Sarge:あの頃は疾走パンクポップが好きだった

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Sarge / Dear josie love robyn (1995,7inch) あるイベントのMixテープに収録されていて、そのカセットテープを持ったまま「コレ無いですか?」とレコ屋で買った1枚。 --- 90sインディー特集2012 | COCONUTS DISK KICHIJOJI  http://coconutsdisk.com/kichijoji/2012/01/14/90s-indie-pop-aint-nose-pollution-vol9/ [引用]このレーベルもアーリィ90s USインディーを代表する<PARASOL>レーベルリリース。 爆裂ガールズ・アノラック!!!の大傑作シングル。ポップパンク好きにもオススメの1枚です。 --- 懐かしいなあと思って、引っ張りだして聴いてみました。 疾走系ガールズ・パンクで、ノイジーなギターが蒼すぎる。前のめりなドラムのスッタカ具合も含めて込み上げます。当時は良く愛聴していました。 Mud recordsからリリースで、ディストリビュートは名門Parasolより。確か、アルバムも1枚出していたと記憶しています。 音楽人生を変えた一枚でもあるんだけど、今だったら買わないかなあ…この7インチ(笑。 しかしながら、音楽趣向の振り幅が一気に拡がった、大切なレコードであるということは色褪せない事実です。

あるアーティストに、レコード屋でサクサクしている時に話しかけられた昔話

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Red Point Records / chinnian ずいぶん前の話ですが、自分の人生で唯一、有名(?)アーティストと出会ったときの話。 レコード屋でサクサクしていると、隣の外国人の彼が 彼「それ良いね!」(いきなり英語で!) 私(あら!英語ですか!)「そ、ソ〜リイ!?」 その時、私が手に持っていたのはRocketship↓ 彼「オレも好みなんだ、ソレ」(構わず英語で) 私「うん。コレいいよね。ジャケットも内容も。」(カタコト英語) 彼「そんな感じのインディ好きなの?」(まだ、英語…) 私「好きだよ」 そうだ!と思い、当時自分が主宰していたイベントのフライヤーを渡す。 (裏面には、イベントで流れそうなネオアコ〜ギターポップ系アーティストを一覧にしていたのだ。) そのとき渡した、フライヤー裏面 私(フライヤー見せながら)「こんな感じのアーティストが好きなんだ」 彼「おお!sfkdislgk…」(英語なので分からん…なんか興奮してた) …と話が長くなりそうなので、二人で店の外へ。 --- 彼「"しえすた"ってレーベル知ってるかい?」 私「知ってるよ、Siesta。好きなレーベルのひとつだよ」 彼「オレ、そこのレーベルからレコード出してたんだよ」 私「え!?」 最初、言ってる意味がよく分からなくて(ずっと英語だし…)、何度か詳細を聞くと 私「何てバンド?」 彼「"They go boom!!"ってバンド。オレ、マイクっていうんだ」 私「…Oh…」(思わず、崩れ落ちそうに…) と彼が突然、自分の曲を歌いだす(まだ、店の前の路上ですよ兄さん…) マイク「♪♪♪〜、知ってる?この曲」 私(おい!その曲持ってるよ!7インチで!おい!)「知ってるよ!その曲も、あなたのバンドも!」 と興奮気味に、私はカタコト英語で「バンドのことは知ってる、シングル盤持ってる」と伝えました。 その後、マイクに少しだけ話を聞くと、 ・バンド活動は少し休止して、日本に滞在している ・たまにレコード掘ってる ・英語教師やってる(←なら最初から日本語で会話しようよ!) そして、通行人の方に写真を撮ってもらい、固い握手をして分かれる事に。 --- あ、連絡

Fountains of wayneのUtopia Parkwayのアナログがリリースされると聞いて

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Fountains of wayneの名盤2nd、「 Utopia Parkway 」がアナログリリースされると知って、速攻で予約した次第です。 2012/1/17 15:00時点なんですが… Amazonアナログレコードのランキング で、なんと1位。まだ予約段階なのに。 どんだけみんな期待してるんだよ!という気持ちと、アナログユーザーってまだ一定数いるんだなと感心。 このアルバムから、シングルカットされた7インチはいくつか持っているのですが、やはりアルバムはアナログで持っておきたいのが心情です。 ギターポップ界屈指の好アルバムは2012年においても話題を振りまいてくれますね。

洋楽コーナーの縮小と、旧譜1000円コーナーの展開

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久しぶりにタワーレコードを覗くと、今までとは違う光景が広がっていました。 訪れたのは大手SC内の店舗。 --- アリオ倉敷店- TOWER RECORDS ONLINE  http://tower.jp/store/chugoku/ArioKurashiki --- まず、いわゆる「洋楽コーナー」は売り場面積で言うと、1/5くらい。やはり、J-POP、K-POPの展開が圧倒的でした。 少ない洋楽面積ですけど、内容は新譜よりも"旧譜1000円コーナー"が目立っていました。メインストリーム王道Rockをはじめ、ジャズやクラシックでも低価格帯CDが展開されていました。 --- TOWER RECORDS ONLINE 【1,000円でおつりがくる】洋楽名盤コレクション -  http://tower.jp/article/campaign/2011/08/31/74948?ref=itemof --- SC内の店舗だけあって、客層はかなり幅広かったです。 そういった客層の中においては、ふらっと立ち寄って買うには1000円って丁度良い価格なんでしょう。 よって音楽好きが求める様な、インディ・オルタナティブ系の新譜での訴求力は、当然少ないなのかなと思ってしまいました。 最近は、HMVや他のCD店でもこの形態(SC内)が多いみたいなので、商品展開や店舗カラーの画一化が、ますます進むのではと感じました。 --- HMV初の1か月6店舗オープン、創業以来の短期集中展開で37店舗体制へ。 | Narinari.com  http://www.narinari.com/Nd/20110715886.html ---

1982年=30年前なんですよね

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Blue Vinyl / Peter Organisciak 1982年=30年前なんですよね…。 ニュアンスにもよりますが、アナログレコード聴いていると時代を錯覚しがちですね。 「1982年のレコード」と聞くと、なんとなくポストパンク~初期ネオアコの香りがします。 青春ソングや (Pale fountains) ファンカラティーナで (Haircut100) アンニュイな歌声と (Tracy Thorn) アコースティックな香りに (Ben Watt with Robert Wyatt) 午後のシエスタの幸せが (Weekend) 古いものを大切にするのは良いことですが、80~90年代は「かなり古い」ということをお忘れなく。   80年代のレコード:良さげな香りですねぇ。  30年前のレコード:え?かなり古くない? さて、どちら側の感覚でしょうか…?

2012年、初ブックオフへCD買いに

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Book-Off Sign / roland セール案内が来たので、2012年初ブックオフへ。 250円CDが、半額の125円にて。以下、捕獲物。 ・Nice little penguins / World you can live in (1998) ・Swing out sisters / Filth and dreams (1999) ・Julia Fordham / Falling forward (1994) ・the Popinjays / Tales from the urban prairie (1994) ・the Cardigans / Long gone before daylight (2003) ・Fairground attractions / the First of a millions kisses (1988) ・Isa / Pretender (2000) 缶コーヒー1本分の値段で、中古CD1枚とは安すぎる気もしますが…。 しかし、一般中古店での洋楽CDニーズを考えると、コレが適正な価格でもあるんでしょうね。

Red sleeping beauty:可憐に咲いたスウェディッシュポップ

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Red sleeping beauty / Singles (2000,LP) もの静かな女性voが、スウェディッシュ・ポップの周辺で、そっと咲いた一輪の花のように佇んでいます。 1989年の結成、意外と古株なんです。 このシングルコンピはSiestaからのリリースで、曲とレーベルカラーが若干マッチしていないような気がしていたのですが…。しかし、Marsh marigoldやQuinceからリリースがあったと知って納得。 ShermansのMichaelや、Acid house kingsのメンバーとも親交があったりとスウェディッシュ・インディの要素はバッチリ。 なかなか中古アナログを見かける事が出来ませんが、3分強のポップソングがたっぷり詰まったこのアルバムは今でも十分輝く一枚です。

2012年も音楽と向き合う、年頭の気持ちを

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phono selections / softestthing 今年、どう過ごしたいか妄想も含めて。年頭の気持ちを。 新譜を買いたいが慎重すぎるのも 良質な情報は潤沢にあるのですが、どうも食指が動かないのが昨今の状況でもありまして、ちと情報過多なのかなと振り返ってみたり。 例年並みに新譜を買いたいところですが、取捨選択を慎重になるあまり、逆に冒険買いが少なくなっております。歳なのでしょうか、どうなのでしょうか。 CD媒体はどうなるの? 昨年末、一部欧州のブログで「2012~13年、CDリリース無くなる!?」との観測記事が出ておりましたが…イヤイヤまだだと思います。 がしかし、中古CD市場での単価下落は大きいですね(あ、自分が買うジャンルですが)。 あの頃買えなかった思い出とともに、大人になった反動で10枚単位でサクッと買えちゃいます3000円あれば。とても健全とは言いがたい状況ですが、往年の名盤がレンタルより安く買えちゃう状況は、もうしばらく続きそうです。ありがたいです。 幸せな状況は続くのだろうか… 米国のWeb界隈では音楽ストリーミングサービスが勃興していて、日本の数歩先を行っておりますが、媒体購入の機会においては、現在の日本の状況も悪いとは思いません。 データでも、CDでも、アナログレコードでも聴けて(しかも安く!)、リスナーとしては今の時期が幸せの真っ只中じゃないかと思うと、「あとは下っていくだけ…」となるのですが。…なんとも。 god save the queen / Sami Keinänen アナログレコードは随分元気じゃないか アナログレコードは音楽業界全体からみれば微々たるシェアですが、一番元気な媒体になってきそうです、今年は。 Amazonなどでも積極的にプッシュされていますので、メジャーアーティストもブーメランのごとく再発盤をリリースしていますね。 10年前のアナログブームまではいかないでしょうが、アナログプレーヤー自体の需要も喚起され"音楽を趣味として嗜む"人々が少しは戻ってくるのではと思います。 それでは今年もよろしくおねがいします。

Tahiti80:1999年の甘い思い出と、熱い鼓動と

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Tahiti 80 / Puzzle (1999,LP) いわゆる"洋楽初心者"にオススメ盤を尋ねられると、Linus of Hollywood、the Pearlfishersと共に、必ず推薦するアーティストです。 1999年のデビュー時、ラジオで年間通してのヘビーローテーション曲となり、街中でも良く聴いた鮮烈な印象が。そんな「Heartbeat」はクラブでも必ずプレイされ続けた永遠の名曲です。 Foutais of WayneのAdamが参加したり、どこか爽やかで抑揚のあるメロディもそうなんですが、重要なのはXavierのハスキーな甘いvoかと。他のバンドでは、見受けられない甘いタッチの歌声が心地良い風を運んできます。 余談を。左:フランス盤、右:セカンドプレスUK盤。 フランスのTremaがディストリビュートしたファーストプレス盤は、市場での枚数が少なかったため、一時的に暴騰していました(遠い目)。 少し経ってリリースされた、セカンドプレス盤には「Love from outerspace」のプロモ7インチが付いていました。 左:フランス盤、右:セカンドプレスUK盤。 バーコード部の数字と、色目が若干の違いに。 --- また、「Yellow butterfly」「I.S.A.A.C.」などシングルカットされた曲が複数入っていることが、何よりも重要盤の証拠ではないでしょうか。 今となっては一般リスナーとギターポップ・ファンを繋ぐ、重要な一枚になっていますね。

レコード屋の匂い

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Minstrel Music / uitdragerij 午前11:00。 オープン直後に店内に入り、すぐさまお目当てのコーナーへ。 客の少ない店内のスピーカーから穏やかなグッドミュージックが流れる中、サクサクとエサ箱を掘る多幸感。 薄暗い店内と、趣味が拡がる空間のおかげで静かに時間が流れていきます。 レコード屋さんの、あの塩化ビニールと、レコ箱(段ボール)の混ざった独特のにおいが好きです。 Vancouver record store / the curve of the earth 若干大げさではありますが、日常より離れたレコード屋のような第三の場所があるだけでも、生活に張りや潤いが出来ると思います。 今年もまた良い巡り合わせがあると思うので、淡々とレコ掘りを行おうと思います。