あるアーティストに、レコード屋でサクサクしている時に話しかけられた昔話


Red Point Records
Red Point Records / chinnian


ずいぶん前の話ですが、自分の人生で唯一、有名(?)アーティストと出会ったときの話。

レコード屋でサクサクしていると、隣の外国人の彼が
彼「それ良いね!」(いきなり英語で!)
私(あら!英語ですか!)「そ、ソ〜リイ!?」

その時、私が手に持っていたのはRocketship↓


彼「オレも好みなんだ、ソレ」(構わず英語で)
私「うん。コレいいよね。ジャケットも内容も。」(カタコト英語)
彼「そんな感じのインディ好きなの?」(まだ、英語…)
私「好きだよ」

そうだ!と思い、当時自分が主宰していたイベントのフライヤーを渡す。
(裏面には、イベントで流れそうなネオアコ〜ギターポップ系アーティストを一覧にしていたのだ。)
そのとき渡した、フライヤー裏面

私(フライヤー見せながら)「こんな感じのアーティストが好きなんだ」
彼「おお!sfkdislgk…」(英語なので分からん…なんか興奮してた)

…と話が長くなりそうなので、二人で店の外へ。

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彼「"しえすた"ってレーベル知ってるかい?」
私「知ってるよ、Siesta。好きなレーベルのひとつだよ」
彼「オレ、そこのレーベルからレコード出してたんだよ」
私「え!?」

最初、言ってる意味がよく分からなくて(ずっと英語だし…)、何度か詳細を聞くと
私「何てバンド?」
彼「"They go boom!!"ってバンド。オレ、マイクっていうんだ」
私「…Oh…」(思わず、崩れ落ちそうに…)

と彼が突然、自分の曲を歌いだす(まだ、店の前の路上ですよ兄さん…)
マイク「♪♪♪〜、知ってる?この曲」
私(おい!その曲持ってるよ!7インチで!おい!)「知ってるよ!その曲も、あなたのバンドも!」

と興奮気味に、私はカタコト英語で「バンドのことは知ってる、シングル盤持ってる」と伝えました。

その後、マイクに少しだけ話を聞くと、
・バンド活動は少し休止して、日本に滞在している
・たまにレコード掘ってる
・英語教師やってる(←なら最初から日本語で会話しようよ!)

そして、通行人の方に写真を撮ってもらい、固い握手をして分かれる事に。

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あ、連絡先を聞けば良かった…と思ったのは数日後。
街のレコ屋でこの話をすると、店主もマイクがこの街にいることは知っていました。やっぱりホンモノだったんだなあ…と。

どうせ、またレコ屋で会うだろうなと思ったけれど、マイクと会ったはその日だけでした。
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They go boom!!のFacebookファンページには、マイクの写真も。
http://www.facebook.com/pages/They-Go-Boom/361311997305?sk=info
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They go boom!!のジャケを見るたびに、街角での出来事が蘇ってきます。1999年の冬の話でした。
その時撮った写真(1999,冬)




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