アナログレコードでリリースされる新譜の役割
前エントリの続きです。
■アナログレコードでリリースされる新譜の役割
今年のニュース記事で「レコードの生産量が○○%アップ!」と良く見かけましたが、あれは数字のトリック(元々の母数が少ないため、すごく増えたように見える)であって、私はレコードが「音楽産業の救世主」になるとは思っていません。ただ、アナログ盤という古くて新しい媒体に目覚めた若い人たちにとってはレコードは重要なフックとなるであろうし、私みたいな以前からのレコード愛好家のインディポップリスナーにとっても新譜を買うキッカケになっています。
■今後の生産体制が心配
アナログを生産できる業者自体も世界的に減少傾向(日本では1社のみ!)です。今後はリスナーやレーベルが「アナログで出したい」と思っても、生産設備自体が無くなったり、カッティングエンジニアが辞めたりと、そちら方面の問題も徐々に出てくるのでは?と思っています。
あと、安価で機器を提供してくれたテクニクスもターンテーブル生産から撤退してしまいましたし…。
在庫が潤沢にある中古市場は楽観的に考えていますが、新譜に限るとレコード盤での供給はまだまだ不安定ではないでしょうか。
■関連エントリ
今号で最終号となる「レコード+CDマップ 2012-2013」http://tmp-soda.blogspot.jp/2012/06/2012-2013.html
レコード袋に夢が詰まっていた時代
http://tmp-soda.blogspot.jp/2012/06/blog-post_23.html
一度だけ聴いたけど、もう聴かないレコード達を思う
http://tmp-soda.blogspot.jp/2012/08/blog-post_20.html