[FST157]Daniel Takes A Train「Style, Charm And Commotion」:ブラスセクションがメロウな、80’sネオアコの発掘音源

Daniel Takes A Train ‎/ Style, Charm And Commotion (2017,LP,Firestation Records,FST157)

Firestation Recordsのレトロスペクティブ・シリーズ、2018年夏版より。

Vo.のPaul Bakerと、ギターDan Syngeを中心とした、UKの5人組バンド。
活動歴は1986年からと長く、これまでデモテープ(1988,Self-Release)、シングルCD「One Last Dream (Youtube)」(2006,Manic Records)をリリースしています。

このアルバムはCDとアナログ盤でリリース、アナログ盤は300枚限定。
すでにレーベル在庫が少ないらしいので、未聴の方は早めにレコ屋へ注文が良さそうです。

firestation records - disquesbluevery 
http://blue-very.com/?mode=grp&gid=1590223&sort=n
[LP] DANIEL TAKES A TRAIN/STYLE, CHARM AND COMMOTION - RECORD SHOP ANDY
http://recordshop-andy.com/?pid=134296256
DANIEL TAKES A TRAIN / STYLE, CHARM & COMMOTION (LP) - Fastcut Records 
http://fastcutrecords.com/?pid=134223198


リードトラック「I Don't Want This Love To Last Forever」。
晴れやかに吹き上がるイントロのブラスセクションから、サビの泣き具合とコーラスまでパーフェクト。Somewhere Over England、Danny Wilson、Andy Pawlakあたりを思い浮かべます。

80'sネオアコによく見られる、やや線の細いバンドサウンドとはやや違って、ホーンやピアノのアレンジが豪華なんですよね。商業的というか。
ファンカラティーナ的なパーカッションが入った曲や、女性コーラスが映えるポップス路線の曲もあったりして、おそらくこのアルバムを聴いた誰もが「なぜこれが埋もれていたんだろう?」と感じるはずです。


このアルバムをリリースする物語は、Bakerが自分たちの過去の演奏を、FacebookやYoutubeへアップしたことから始まります・・・。

FSTのオーナーでもあるUweが、偶然その音源をYoutubeで発見します。
すぐさまUweは彼らにコンタクトを行います。最初Bakerは半信半疑でしたが、FSTのレーベルカラーや、過去の活動を見て納得し、自分たちの音源20曲をUwe宛てに送ったのでした。

そしてこの2018年夏、彼らの曲がフィジカルメディア「Style, Charm And Commotion」となります。細々と活動は続けていたものの、一度は夢を諦めていましたが、FSTのサポートもあり適切な形で世に放たれました。
30年に渡るこの物語を知ろうと現在、地元紙を始め、BBC RadioやSKY Newsなど、各プレスからの取材依頼がたくさんきているそうですよ。

Band gets first record deal 30 years after splitting up - Sky News 
https://news.sky.com/story/amp/band-gets-first-record-deal-30-years-after-splitting-up-11458761




Daniel Takes A Train - Facebook
https://www.facebook.com/danieltakesatrain/
Daniel Takes A Train - YouTube 
https://www.youtube.com/channel/UCFv5GaHdSmtxD0TQZsA5MbQ

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