カルトなレーベルAccident Records(UK)のカタログと、デッドワックス部に刻まれたメッセージの物語



イギリスのインディレーベルAccident Records(アクシデント・レコーズ)を紹介します。
90年後半〜2000年にかけて、ややマイナーなアーティストの編集盤を精力的にリリースしていき(しかも全てアナログ盤で!)、その変態さから自分を含め一部のギターポップファンを虜にしていました。

私はリアルタイムで購入していたので、アナログ盤に関してはレーベル・コンプリートしています。
(しかし、空白期間後2009年に、DENTCD9:Paul Bevoir/In Days Of Wonder‎(CD)をリリースしたらしいですが、それは買い逃しています…)

以下、アナログ盤でのリリースカタログ
DENT1:Trixie's Big Red Motorbike/the Intimate Sound Of Trixie's Big Red Motorbike(LP,1995)
DENT2:Twa Toots / Don't Send Me Flowers (LP,1997)
DENT3:Choo Choo Train / Briar High (Singles 1988) ‎(LP,1997)
DENT4:the Candees / Candy Floss ‎(LP,1997)
DENT5:VA / Hoopla A La-Di-Da Compilation ‎(LP,2000)
DENT6:the Suede Crocodiles / Stop The Rain ‎(LP,2001) ※DENT8?
DENT7:Bob Hope / the Patron Saint Of Adultery ‎(LP,2001)
DENT8:(※欠番 - 後述)
「DENT1:Trixie's Big Red Motorbike」
記念すべき1号は、真っ赤なカラーヴァイナル仕様です。
Tweeなバンドとは裏腹に、人形ジャケが少々不気味です。初回盤はジャケ違いで、人形の顔がアップされ若干絵柄が違う仕様になっています。


「DENT2:Twa Toots」
彼女たち唯一のアルバムになるですが、現在は若干レアでしょうか。
やや濃いめのブルー・クリアヴァイナル仕様。有名な「The Peel Sessions」収録曲が全て入っています。


「DENT3:Choo Choo Train」
このシングルコンピは再発盤扱い(収録曲、順ともに1988年盤と同一)ですが、オリジナルの「ドル札ジャケ」をメンバーが好んでいないため、この再発盤でジャケットが差し替えられています。カラーヴァイナル仕様で、数色あるみたいです(自分のは濃い青)。

そして、デッドワックス部(アナログ盤、一番内側の最後に針が回り続ける部分)には、
“Get me some Candees” -Candeesの版権取得した
“And don’t forget the smart us”  -私たちを忘れないで(?)
と刻印が書かれ、リスナーへメッセージを残しています(笑)


「DENT4:The Candees」
60〜70'sテスト溢れる彼女たちのアルバムは、ピンク色のカラーヴァイナル仕様。
恒例の(?)デッドワックス部メッセージは、
“Hoopla Next” -次はHooplaだ(?)
と早くもネタバレしています。

「DENT5:VA / Hoopla」
カルト的に人気なLa-Di-Daのカセットコンピを再録したアルバムです。
フリッパーズギターの前身であるLollipop Sonicが収録されているということで、一時期レア化していましたが、今は落ち着いていると思います。

デッドワックス部メッセージは、
“What happened Brighton rock?”
ブライトンのインディレーベルLa-Di-Daであった出来事を、このレコードを通じて感じてくれ!...ということでしょうか。他にもJohn Cunningham、the Siddeleysなど素晴らしいメンツが収録されています


「DENT6:the Suede Crocodiles」
彼らの人気曲「Stop the Rain」が収録されています。
オレンジが印象的で、アクシデントの中では一番好きなデザインのジャケットです。ただし、録音状態ははっきり言って良くありませんが…。

あと細いことですが、DENT6よりレーベルロゴに若干の変更がありました(笑)
(※一部サイトですが、このSuede CrocodilesはDENT8表記になっていて、なぜか6が欠番扱い。現物はジャケ、レーベルシール、刻印ともにDENT6です。正式なレーベルカタログが欲しいところですね…)


「DENT7:Bob Hope」
ジャケ裏にはメンバーのおどけた写真があり、そのダサさが逆にアクシデントっぽいなと思います。表ジャケはクールなのに!
デッドワックス部メッセージは、
“eBay baby” 
謎すぎてよく分かりませんが、当時爆発的に流行っていたアメリカのオークションサイト、eBayに関する皮肉でしょうか?
Bob HopeやSuede Crocodilesはオリジナル盤がメガレアで手に入りづらかったため、彼らのこのコンピ盤が出た時はかなり嬉しかったですね。


いまさら誰得!?なレーベル紹介ですが、ギターポップファン皆様の充実したレコードライフのお手伝いとなれば幸いです。
以上、思い入れの入りすぎたAccident愛に関するエントリでした!


関連エントリ:
Tempting Soda Records: Hoopla:Lollipop Sonic(pre.Flipper's guitar)収録のLA-DI-DAコンピLP
http://tmp-soda.blogspot.jp/2011/09/hooplala-di-dalp.html
Tempting Soda Records: Choo choo train「Briar high」:珠玉のギターポップ感覚 
http://tmp-soda.blogspot.jp/2011/11/choo-choo-train.html


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