映画「マネーショート:華麗なる大逆転」 の感想、誰も幸せになれなかった2008年
http://www.moneyshort.jp/
「マネーショート」すごく面白かった!
マイケル・ルイスの「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち(the Big Short,2010)」を映像化したものですが、原作読んだ人でも期待を上回るほどの出来栄えでした。
マイケル・ルイスの原作では金融用語の解説をしっかりと描いていましたが、不特定多数が観覧する映画内でどう説明するかが気になるとこでしたが、
モーゲージ、CDS、CDO、トランシェ、格付け…
俳優に語らせる感じで、観客になんとか分かりやすく伝えようと苦心してるのが見えました。好感です。
場面転換も多く、スピーディな展開。なにより、
「匂いがする…(クンクン)...金の匂いがする!」
「オレたちが相手している相手はどうせ低所得者ばかり。ローンなんて分からないバカばかりだぜ」
などなど、キョーレツな言い回しが多々あり見る人を(かなり)選びます。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013)」のバカ騒ぎさでもなく、「マージンコール(2010)」のようなドキュメンタリーっぽい深刻さでもなく。それらとは別の方向性ですが、誰も幸せになれなかった、あの2008年の金融界の絶望的な雰囲気が心に沁みました。
ちなみに、先日観に行ったシネコンでは一番小さいスクリーン。
アカデミー賞(脚色賞)直後なのに入りまばら。なにより、客層は30代以上のオサーンばかり(私含む)というのが、この映画の本質を物語りますね(笑)
マネー・ショート 華麗なる大逆転 : 作品情報 - 映画.com
http://eiga.com/movie/83256/
[引用]05年、ニューヨーク。金融トレーダーのマイケルは、住宅ローンを含む金融商品が債務不履行に陥る危険性を銀行家や政府に訴えるが、全く相手にされない。そこで「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引でウォール街を出し抜く計画を立てる。そして08年、住宅ローンの破綻に端を発する市場崩壊の兆候が表れる。
クリスチャン・ベール、ライアン・ゴズリング、スティーブ・カレル、ブラッド・ピットという豪華キャストが共演し、リーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた4人の男たちの実話を描いた。
関連エントリ:
【映画】マージン・コール :リーマンショック直前、投資銀行の24時間
http://tmp-soda.blogspot.jp/2015/02/24.html
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