Ice choir「Afar」:味わえる80'sエレクトリック感とポップマニアの片鱗
Ice choir / Afar (2012,LP)
クールさ2割増しのPrefab sprout。もしくは現代に舞い戻ったGangway。
the Pains of being pure at heartのドラマーでもある、Kurt Feldman氏のユニット。このデビューアルバムで初めて彼の作品を知ったのですが、以前に活動していたthe Depreciation guildのほうがPainsよりも名が通っているっぽいですね(未聴ですが…)。
確信犯的なピンクジャケットの絵柄からして、80年代のシンセポップ~エレクトリック。
並々ならぬポップさが香ってくるのは、きっと彼が"その筋のオンガク"を研究している部分もあると思うし、当然影響も受けていると思います(コチラの記事参照)。
レコードを2周聴いてもどんどん味が出てくる部分において、単なる「80年代をトレース」で終わっていないところが好印象。このあたりは、昨年リリースされたDestroyerやWeird dreamsにも通じる、コクとか深みの魅せ方を感じました。
昨今のリバイバルテーマとして著しいシューゲイザーやネオアコの隙間を埋めるような、この味わえる80'sエレクトリック感。とても面白いです。