ライフスタイル変化による音楽への接し方と距離感:ブライアン・イーノ氏
iPod Touch, music player Photo by guidosportaal
面白いインタビュー記事だったので雑感を。
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[ Feature | Web Magazine “Qetic]
Interview : Brian Eno | ブライアン・イーノ早くも新作を発表。ロングインタビューも掲載
http://www.qetic.jp/?p=69165
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インタビュアーが少し意地悪(?)な訊ね方をしている、2ページ目が面白かったです。以下、引用とそれに対する感想メモを。
[引用]昔はアルバムを宣伝するためにツアーを行っていたが、今ではツアーの宣伝のためにアルバムを作る仕組みになっている。
マドンナ、U2あたりはそちら方面にシフトしていますね。
大御所だから無料プロモート音源でも、ライブ・販促グッズ・ファンクラブなどで収益確保できるのでしょうが、日本ではまだ、そこまで難しいかもしれませんね。
[引用]今はどこに行っても音楽が流れている。音楽を聞く事に対して特別な感情が消えてしまった。
”特別、音楽が無くても構わない世の中になった”と同義に捉えても良いのでしょうか…。
[引用]音楽の為にお金は今も払っているが、対象となる媒体が変わったんだ。生で音楽を聴く特別な体験はダウンロードできないからね。
同意です。以前の様に、みんなが同じレコード(媒体)を買って楽しむ生活は、もう変化しているのかもしれません。
[引用]ただ、ダウンロードする人に対してどうもそんなに怒れないんだ。それより気に入ってくれて嬉しいという気分のほうが強いかな(笑)。
本意ではなく、皮肉のような発言ですね(笑)。
以前のインタビュー記事 (http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/138) も非常に良かったのですが、今回も興味深い内容でした。
プロの活動家でありながら、デジタル音楽をはじめ、ライフスタイル変化による音楽への接し方・距離感を客観的に見ているなと思った記事でした。