投稿

2017の投稿を表示しています

2017年 - 私が選ぶ年間ベストアルバム3選

イメージ
もう年の瀬ですね。今年の音楽生活はいかがでしたか? 毎年恒例、今年2017年のベストアルバムを3つ選びました。 第1位:Twelve Angry Men / S.T. (CD,Firestation Records) 今年、一番聴いたアルバムです! ドイツのFirestation Recordsよりリリース、Nottinghamshire(UK)出身5人組ネオアコバンド。 私が”FSTファン”というのを差し引いても、ネオアコファン必携の発掘音源集。 エントリ:Aztec Camera〜the Bluebells〜Andy Pawlakファンに大推薦! http://tmp-soda.blogspot.jp/2017/11/fst152twelve-angry-menstaztec-camerathe.html 第2位:Hoops / Routines (LP,Fat Possum Records) レビューサイトPitchforkでは、”lo-fi bedroom rock project”と形容されていた、2014年結成のUSブルーミントン出身4人組バンド。 ドリーミーかつ、メロウ。デビューアルバムとは思えない、素晴らしくまとまったアルバムです。 エントリ:2017上半期ベスト!メロディックなギターリフが泣ける優良アルバム http://tmp-soda.blogspot.jp/2017/07/hoopsroutines2017.html 第3位:Star tropics / Lost world (LP,Shelflife) USシカゴの4人組。インディポップ名門のレーベル、Shelflife Records(US)と、Fastcut Records(JPN)のダブルネームにてリリース。 繊細さを感じるクラシカルなインディポップ〜ギターポップ路線に拍手! エントリ:ネオアコファンにもおすすめ、繊細なドリームポップバンド http://tmp-soda.blogspot.jp/2017/11/star-tropicslost-world.html

the Pains Of Being Pure At Heart「The Echo Of Pleasure」哀愁のギターフレーズ響く4thアルバム

イメージ
the Pains Of Being Pure At Heart / The Echo Of Pleasure (LP,2017,Painbow Records) USのシューゲイザー・インディ・バンド、2017年リリースのニューアルバムです。 今作が4thアルバムで、過去のリリース・ペースは以下の通り。 2008年:[The Pains Of Being Pure At Heart],Slumberland Records 2011年:[Belong], Slumberland Records 2014年:[Days Of Abandon],Yebo Music 2017年:[The Echo Of Pleasure],Painbow Records ジャケットのデザインが素晴らしい1stアルバム コンスタントにリリースを続け、順調のように見えるのですが…これら期間にメンバーの脱退もあり、現在ではKip Bermanの個人バンドとなっています。ツアーではサポートメンバーと一緒に活動するのですが、初期からのファンとしては少々寂しい感じもしますよね。 アナログ盤は歌詞付きインナースリーブ仕様。 盤色は2種類あり、Web限定注文のゴールド仕様が500枚、通常盤が1500枚プレスです(ゴールドの方は即ソールドアウトでした)。 アルバム先行視聴曲「Anymore」、アグレッシブなドラムパターンに、哀愁的なメロディとギターフレーズ。 1stの瑞々しさの延長がここにある、という感慨にふけってしまう名曲です。 Jen Goma(A Sunny Day in Glasgow)がVo.で参加した、伸びやかでダンサブルな「So True」はインディ・アンセムになる可能性を秘めた良作。クラブ映えします。 甘メロなインディ・ロック路線の「Falling Apart So Slow」も捨て難い。 このあと2018年には世界ツアーも控えていますが、その後、果たして「the Pains Of Being Pure At Heart」プロジェクトは続き、次回5thアルバムを聴かせてくれるのでしょうか…。 The Pains of Being Pure at Heart - Official http:

[FST] Firestation Recordsコンプリートへの道 (3) Webに載ってない無いカタログナンバー

イメージ
こんばんは。全国で十数人と推定されるFirestation Recordsファンに向けたニッチなシリーズです。 それでは 前回のエントリ の続きです。 Firestation Recordsでは、[FST]+[数字3ケタ]がメインラインとなりますが、それ以外にもカタログナンバーがいくつか存在します。 しかしながら、それらはWebカタログには掲載されていませんので、現物でコツコツと確認していく必要があります。 FST-SC ライン [FST-SC001] Scarlet Harlots / Explain [FST-SC002] Cloudberry Jam / When Tomorrow Comes  [FST-SC003] Sternbuschweg / Paula, Ich Liebe Dich [FST-SC004] The Groovy Cellar / When You Fly Away / April Moon 2007〜08年の間にリリースされた、”Firestation Single Club”という7インチシリーズ。 ハンブルグのイベントチームや、フランクフルトのファンジン製作者などとコラボレーションして生まれた作品群で、中でもスウェーデンのCloudberry Jamがハイライトでしょう。 7インチのジャケットに統一感をもたせ、”FSTらしくない”オシャレなデザイン。しかし、センターホール・スリーブ仕様ではなく、たんなる黒丸のプリントというところが減点です。 各300枚プレスで、日本には一部の店舗しか入ってこなかった記憶があります。 Ship Shape Club ライン [ShipShapeClub001] V.A. / Ship Shape Club No.1 [ShipShapeClub002] V.A. / Ship Shape Club No.2 ベルリンのインディ・イベント・チーム”Ship Shape Club”が、FST関連アーティストの「踊れる曲」をセレクトした12インチシリーズ。 ダンス系12インチでお馴染みの、黒無地、センターホール・スリーブ仕様。 片面ヴァイナルで、ラベルはレーベルロゴ。カッティング面のラベルはシンプルなデザインで、曲名記載。 2001年と

[FST152]Twelve Angry Men「S.T.」Aztec Camera〜the Bluebells〜Andy Pawlakファンに大推薦!

イメージ
Twelve Angry Men / S.T. (CD,2017,Firestation Records) ドイツのFirestation Records(以下、FST)よりリリース、Nottinghamshire(UK)出身5人組ネオアコバンドの音源集になります。 過去にシングル「the Heart of Magdalene」1枚のみを残して消えていった…にも関わらず、1984〜1989年の活動時期に記録された楽曲が、FSTの尽力により発掘。 CDのみリリースで、プレス枚数は300枚です。 沁みる美しいバラード調を経て、高速カッティングが心踊る「Take Me With You」は、まるでAztec Cameraのようで感涙。 ソウル風味ネオアコ「Can I Handle You」は、Andy Pawlak〜the Bibleファンあたりにはストライクでしょう。 キーボードのアクセントもGoodな、the Bluebellsな青春ソング「Thoughts」あたりも最高。 “シングル1枚のみ”のバンド、わずかな糸をたどって行くと、こんなにも素晴らしい世界が広がるとは。これだけのセンスを持って音源を残していたのも驚きです。 あと、毎度言ってることながらFSTの発掘力、交渉力には頭が下がりますね。 2017年の個人的ベスト5に入るのは決定です。 ホントーに素晴らしいので、是非ともCDを買って聴いていただきたい作品ですよ。 Twelve Angry Men - Firestation Records http://www.firestation-records.de/CAT/fst152-twelveangrymen-st.html TWELVE ANGRY MEN - SAME[firestation/ger]12tks.CD - disquesbluevery http://blue-very.com/?pid=124265368

Star tropics「Lost world」ネオアコファンにもおすすめ、繊細なドリームポップバンド

イメージ
Star tropics / Lost world (LP,2017) 今年2017年のベスト5に入るであろう快作! USシカゴより、4人組インディバンドのデビューアルバム。 インディポップ名門のレーベル、Shelflife Records(US)と、Fastcut Records(JPN)のダブルネームにてリリース。 アナログ盤は、ホワイト・ヴァイナル仕様で、300枚限定。歌詞インナースリーブと、厚手のレコード保護ジャケット付きでした。 余程人気だったのか、リリース直後から速攻でレーベル在庫が無くなっていました。そのくらい良いです。 まずは、A面リードトラック「Windfall」を聴いてみてください。 インストナンバーながら、まるでデンマークのNorthern Portraitを彷彿とさせるギターリフが秀逸。タイトなドラミングもあって、ドリーミーな心地よさです。 彼らは過去に、”Tempest”、”Another Sunny Day”など、ネオアコバンド由来の曲名をつけて発表しているのですが、そのセンスに思わずニヤリ。 タイトルトラックでもある「Lost world」は、Sarahレーベル〜80’sネオアコファンにも届く、繊細さを持った現在進行形のドリームポップ。女性Vo.のNikkiの、淡いかすれ気味な歌い回しもまた、曲の良さの一部になっていますね。 Star Tropics - Facebook  https://www.facebook.com/StrTrpcs/ Star Tropics "lost world" - shelflife records http://www.shelflife.com/catalogue/LIFE146.html Star Tropics – Lost World (CD)  - Fastcut Records  http://fastcut.jp/release/fcrd-063-star-tropics-lost-world-cd/

[FST]ドイツFirestation Recordsより、Love Parade含む80’sネオアコバンド3作品リリース

イメージ
この秋のニューリリースがキター! 最初に言っておきますが、FSTファンの自分としては、もちろん3作品とも予約しました。 本ブログ読者にはお馴染み(?)の、ドイツFirestation Recordsより、80’sネオアコバンド3作品が11月にリリースされます。 [FST151] Love Parade - Out To Sea (LP/CD) 2015年に、同レーベルより[FST125]「 All We Could Have Been (1989 - 1990) 」がリリースされましたが、そこにも収録されなかった、未発表音源のみ収録だそうです。アナログ盤で必須! [FST152] Twelve Angry Men - s/t (CD) 1989年に、シングル「The Heart Of Magdalene」(7inch)のみをリリースしているUKネオアコバンド。 今回、未発表曲もコンパイルしてのリリースですが、こういった”発掘”はまさにFSTの真骨頂でしょう。 [FST153] Big Red Bus - Youth and Other Hiccups: 1989 - 1992 (CD) ネオアコファンにはお馴染み、1989年リリースのアルバム「 Big Red Bus 」。 そのアルバム収録曲+未発表曲をコンパイル。「All I Need」最高! Firestation Records http://www.firestation-records.de/

[FST] Firestation Recordsコンプリートへの道 (2) カタログナンバー調べ

イメージ
一般的にレーベルがリリースするアイテムには、すべて通し番号、もしくはユニーク(重複しない)な品番が振られます。 Firestation Recordsでは [FST]+[数字3ケタ] と振られ、コンプリートするにあたり、まずはカタログナンバーの資料を集める必要があります。 手っ取り早く調べるには、やはりレーベルのWebサイトで調べるのが基本でしょう。 Firestation Records - Catalogue http://www.firestation-records.de/catalogue.html メインラインとして品番[FSTxxx]があり、現在[FST150]:The Siddeleys/Songs from the Sidings(CD,LP)まで振られています(2017年9月時点)。 CD、LPともに品番は[FST150]だ 調べたカタログ資料を元に、自分の購入履歴とともに”Googleスプレッドシート”に記しておき、クラウドで管理・保存しておきます。こうすることで、出先でFirestation Recordsアイテムを見かけた時 「あれ、これ持ってたかなー?」 と逡巡することがなくなります。自分の記憶はあてにならないので、メモ書きは必要ですね。というか、好きだからこそできる術なわけですが。 品番、アーティスト、タイトル、フォーマットなどをメモ ちなみに、飛び番で[FST173]:The Bodines/Shrinkwrap(12”)がありますが、これは[FST073]:The Bodines/Shrinkwrap(CDEP)のアナログ再発ということで、下二桁を合わせたのだと考えられます。 同様に、Arvidsonのアルバムでは、[FST037](CD)、[FST137](再発アナログ盤)と採番されています。このあたりはニヤっとくるポイントです。 2017年現在、飛び番の[FST173] しかしFirestation Recordsには、この Webカタログにも載っていない品番 がありまして…。 続きは次回にて↓ [FST] Firestation Recordsコンプリートへの道 (3) Webに載ってない無いカタログナンバーTempting Soda Records 

Lost Tapes「We Thought It Was Okay At The Time」スペインからのネオアコ〜インディ〜ドリームポップ

イメージ
Lost Tapes / We Thought It Was Okay At The Time (2013-2015) (LP,2017) 2012年に結成されたスペイン・バルセロナ出身のデュオ、Pau RocaとRJ Sinclairからなるインディユニット。 1stアルバム「Let's Get Lost」(CD,LP,2016)はスペインのMushroom Pillowからだったのですが、今作のリリースはUSのShelflifeからでした。 shelflife records http://www.shelflife.com/catalogue/LIFE124.html タイトル通り「2013〜2015年」、つまり1stリリース前に作成されたシングル楽曲を中心とした、コンピレーション的なアルバムになります。 アナログ盤は、インナースリーブ付、オフホワイトヴァイナル仕様、250枚限定プレスです。 タイトなドラムと、ナイーブなギターのメロディで、楽曲だけを聴いてみると北欧系インディポップ。でも実はこれ「スペインのバンドなんですよね〜」と感心してしまったB-2「Teardrops」。 本人たちはC86の影響下にあるそうなんですが、私は思わず、レイト渋谷系の代表格Boys and Girls Togetherを思い出してしまったB-1「Skylines」。 ウィスパーボイスと流れるようなギターアルペジオで、Lost Tapesのドリームポップ〜ニューウェイブの世界観を提案します。 リリース元であるShelflifeをはじめ、Cloudberry Records(US)、Beko(FRA)など世界中からリリースオファーがあったのも頷ける、良作ぞろいのシングルコンピです。 LostTapes - Facebook https://www.facebook.com/losttapess/ Lost tapes(@Losttapes1) - Twitter  https://twitter.com/losttapes1

[FST135] Yeah Jazz「30 Years」初期シングル含む、全19曲収録のコンピ

イメージ
Yeah Jazz ‎/ 30 Years (2016,LP,Firestation Records,FST135) ネオアコファン的には、Cherry Redからリリースされた1st「 Six Lane Ends 」(1987)が有名な、4人組UKバンド。タイトルにもある「30 Years」は、デビューから数えて30年にあたるという意味でしょう。 アナログ盤のラベル、もう少しデザインを頑張れ アルバムには未収録だった、デビューシングル「Julie And The Sealions」を含む初期のシングル群や、未発表曲をコンパイルした全19曲収録。 リリースは過去作品の発掘に定評ある、ドイツのFirestation Recordsより。アナログ盤は限定200枚リリースで、手書きナンバリング入り。 Cherry RedのレーベルメイトでもあるLouis Philippeや、Eyeless In Gaza、Everything But The Girlに比べ、いかんせんマイナーかつ、華を感じない(笑)。 ペナペナなギターと、淡々したリズムでビート刻む「Probably This Winter」を聴いていると、どうも青春から程遠い「Cherry Redの陰」の部分を感じてしまうのは私だけでしょうか。まぁそこが、ネオアコっぽくて良い部分でもありますが。

デンマークのギターポップバンドVirgin Suicide、2ndアルバムが11月にリリース

イメージ
2015年のデビューアルバム「Virgin Suicide」で瞬殺された、デンマークのギターポップバンドVirgin Suicide。 ニューアルバムとなる2nd「Forever Trouble」が、まずは先行して9月に北欧でリリース。その後、11月3日に世界でリリースされるそうです。 そのアルバムより、タイトル曲「Forever Trouble」が公開されています。 今のところCDとデジタル配信でのリリースらしいですが、果たして今作はアナログ盤でのリリースはあるのでしょうか…? Virgin Suicide - Facebook https://www.facebook.com/virginsuicde/ Virgin Suicide - YouTube  https://www.youtube.com/user/VirginSuicideMusic/feed Virgin Suicide「S.T.」 胸キュン北欧ギターポップ、デンマークから贈られたデビューアルバム - Tempting Soda Records  http://tmp-soda.blogspot.jp/2015/06/virgin-suicide.html

Hazel English「Just Give in / Never Going Home」オークランドのSSW、12インチ2枚をコンパイルした特別盤

イメージ
Hazel English / Just Give in,Never Going Home (12inch x2,2017) オーストラリア出身の女性シンガーソングライターで、現在はオークランドが拠点のHazel English。 2016年に「Never Going Home」(12inch)でデビューし、インディポップシーンで瞬く間に話題になりました。 今作はその「Never Going Home EP」と、新作「Just Give In EP」をセットにし、12インチが2枚入という少々変わった形態でのリリースです。ジャケも両面あります。 このアナログ盤は、ディストリビュータによりカラー仕様が異なり Polyvinyl Record Company:Light BlueとYellow盤、もしくはSplit Light Blue&PinkとSplit Light Blue&Pink盤 Marathon Artists:PinkとPastel Blue盤 という3種あり、マニア泣かせの嬉しい展開になってます。 正式なデビューアルバムをリリースする前に、なんとも 商魂たくましい売り方 です。とりあえず1種は買いましたけど、アルバム出る前にお金がなくなりそうです。 Hazel English - YouTube https://www.youtube.com/channel/UCDyX1htz-4uXoh5W_7ieyRQ/featured Hazel English - Facebook https://www.facebook.com/hazelenglishmusic/

漁盤日記「福山音楽市場2017」at 福山天満屋 催事場

イメージ
この秋、近所でレコード祭りがあると聞きつけ、久しぶりにサクサクしに出かけました。 祭り場所は駅前の立派なデパート。 折しも広島カープ優勝の週ということもあり、デパートに場違いな「それゆけカープ」のBGMが響く中での盛大な優勝セールが行われていたのですが、 そんなことより 一目散に会場のある高層階へ駆け登ります。 「デパート」「催事場」「レコード」というワード、今はいったい何年なのでしょうか…?2017年です、はい。 早速ですが漁盤成果は以下のとおり。 [ローファイ] Blouse / Blouse(2011,Captured Tracks,CT125,1st) [ファンク] Deodato / Prelude(1987,CTI/キング,LAX-3171,3rdプレス,JPN廉価盤) [ネオアコ] Louis Philippe ‎/ Yuri Gagarin(1989,el/Cherry Red,ACME23,UK-Org.) [ジャズ] Kenny Dorham / Whistle Stop(1994,Bluenote,RE,B1-28978,USプレス,180g重量盤) 値段は秘密ですが、高価になりがちな”出張催事”ということを考えても、どの盤も良心的な価格でした。 開場間も無く入場したのですか、地方都市での開催にもかかわらず結構な人が来ていました。 昨今、「レコードブーム」だ「アナログ復権」だと盛り上がり、「#レコード女子」というキラキラワードまで飛び出していますが、そんなの都会の話です。 ここ地方会場でのレコードハントは、妙齢のレコード紳士たちが一心不乱にエサ箱を漁り、殺伐としています。男女比率は10:0、年齢層は40〜60代といった感じでしょうか。 熱気ムンムン です。すばらしい。 是非とも来年も続けてもらいたいですね。   こちら現場からは以上です。 次回の参戦予定は↓ 第82回広島ディスクセール 10/13(金)~10/15(日)@ 広島駅南口地下イベント広場 https://ameblo.jp/groovin-sale/entry-12300361420.html

[FST] Firestation Recordsコンプリートへの道 (1)

イメージ
1998年にドイツのベルリンで産声をあげた、Firestation Records(旧Firestation Tower Records)という老舗インディレーベルがあります。 このレーベルが設立当初から好きで、現在に至るまで気に入った作品は細々ながら買っていました。 Firestation Records  http://www.firestation-records.de/ 来年2018年で「設立20周年」ということもあり、自分のギターポップ歴とともに歳を重ねてきたわけですが、2017年9月現在のカタログ数は162(メインラインとサブライン含む。内、欠番6)アイテムあります。 自分が所有しているのはそのうち80アイテムで、最近では時間(と資金)を見つけてはパズルのピースを埋めるがごとく、リアルタイムで買えなかったり、見逃していたものを拾い集めています。 先日、設立オーナーのUweと交流する機会があり、自分のブログのFST関連のページを見せると、かなり喜んでくれました。 まだまだコンプリートの道先は長いですが、唯一”レーベル買い”しているインディレーベルなので、ライフワークとして楽しんでいけたらと考えています。 FST001のラベル 記念すべきレーベル1号リリース、[FST001]はドイツのインディバンド、Bazooka Cainの10インチ。 当初500枚プレスの予定が、レーベルの心配をよそに予想以上の反響で売れて、嬉しい悲鳴の中で急いで3rdプレスまで行われ、トータル1500枚プレスされたそうです。

[FST150] The Siddeleys「Songs From The Sidings」内容、ジャケット共に秀逸なデモ音源集

イメージ
  The Siddeleys ‎/ Songs From The Sidings - Demo Recordings 1985-1987 (2017,LP,Firestation Records ,FST150) 2017年のハイライトでしょう! シングル2枚のみを残して消えていったのにも関わらず、いまでもカルト的人気のUKネオアコバンド。 ドイツのFirestation Records(以下、FST)が、初期のデモ音源をコンパイルしてリリースです。 以前、CDでリリースされたコンピレーション「 Slum Clearance ‎」(2001,Matinée Recordings)でも、一部のファンには驚きをもって迎えられましたが、今作はそれには収録されなかった音源もあり、さらにアナログ盤でもリリースされるということでFST様さまです。 ここ数年、FSTから放たれる編集盤関連のリリース作は素晴らしく、こんな豪速球をFSTがまだ隠し持っていたとは驚きでもあり、2017年になってリアルタイムでThe Siddeleysの作品を受け取れる幸せも感じますね。 アナログ盤のラベル、”Siddeleysフォント”がカワイイ スリーブから盤を取り出して驚くのが、曲ピッチの細さ(笑)。というのも、AB面で22曲も詰め込んでいるからであり、3分強の魔法がかった楽曲を余すことなく堪能できます。 Johnny Johnsonがフューチャーされた写真と、”Siddeleysフォント”が映える淡い紫色のジャケットは、FSTリリース作品の中でも秀逸なデザインだと思います(というかFSTのデザインセンスは、残念ながら元々ダサいです)。 ここは是非ともLPを買っていただき、部屋に飾ってもらいたいですね。アナログ盤は限定300枚なのでお早めに。 the Siddeleys - Firestation Records http://www.firestation-records.de/CAT/fst150-thesiddeleys-songsfromthesidings-lp.html The Siddeleys - Official https://www.siddeleys.com/ the Siddeleys「Slum

Swimming Tapes「What's On Your Mind」新曲EPはアナログ盤でもリリース予定

イメージ
BandcampやSoundcloudを主な活動拠点にし、デジタルEPで作品をコンスタントに発表。ロンドン在住、ドリーミー・インディポップ・バンドSwimming TapesのニューEPがリリース。 デビュー当時から変わらず、きらめくギターのアルペジオが健在で、今作はUSバンドのReal Estateみたいな大人びた佇まいも感じられます。この手の音には弱いんですよね。 そして今回は、デジタルだけではなくアナログ盤12インチもリリース。 限定300枚プレス、bandcampにて予約受付中。もちろん予約した。 だから、早く1stアルバム作ってくれー! Pre-Order - Soft Sea Blue EP 12" | Swimming Tapes  https://swimmingtapes.bandcamp.com/merch/pre-order-soft-sea-blue-ep-12 Swimming Tapes - Bandcamp https://swimmingtapes.bandcamp.com/ Swimming Tapes - SoundCloud  https://soundcloud.com/swimmingtapes Swimming Tapes - Facebook https://www.facebook.com/swimmingtapes Swimming tapes「Souvenirs EP」ギターポップ・ファンはマスト!なドリームポップ、新曲追加でデジタルEPをリリース - Tempting Soda Records  http://tmp-soda.blogspot.jp/2017/06/swimming-tapessouvenirs-epep.html

[FST148] The English McCoy「A Collection」UKカルト・ギターポップ・バンドの未発表曲集 from Firestation

イメージ
The English McCoy / A Collection (LP,2017,Firestation Records,FST148) シングル「Give Me Something To Believe In」1枚(7インチ、12インチ)を残して消えていったUKバンドの彼ら。 カルト的人気のためか、今でもそのシングル盤は市場ではウン万円するレアな1枚となっています。 今でもレアなシングル盤(画像は拝借) そんな彼らが1984〜88年の間に収録していた未発表曲が、おなじみドイツのFirestation Recordsから編集盤として2017年に奇跡のリリース。 CDは21曲、アナログ盤は18曲収録で、アナログ盤は限定200枚プレスなので即売り切れでしょうか。 針を落としてすぐさま聴こえてくるのは、ビートの効いたAmbitious Beggarsライクな疾走ギターポップ。 冒頭紹介のレアシングル、「Give Me Something To Believe In」でノックアウトされました。この手のバンドでは珍しいピアノや、シンセオルガンのアクセントが入ってるのもポイント高いです。 そのシングルB面にも収録されている「Breaking Down」の哀愁系バラードもまた良くって、サビでダイナミックに広がったあとのギターの余韻が最高です。 個人的ハイライトは「This Year's Blue」。 タイトル通りの青く澄んだピアノのイントロでヤラれました。全編溢れくるピアノのバッキングと、かき鳴らされるギターリフが夏の終わりに沁みてくるんですよね。やや暑苦しいVo.も切なく聴こえてきますね(失礼か!)。 毎度毎度こんなカルトバンドの未発表曲を掘り起こし、CDとアナログ盤でリリース。しかも世界流通まで行ってくれるFirestation Recordsには脱帽です。 世界で数百枚しか売れないのに「実際利益が出るのかしら?」と、要らぬ世話で心配なところではありますが、引き続き”レーベル発足時からのFST信者”として付いてきますので宜しくお願い申し上げます。 @TheEnglishMcCoy - Twitter https://twitter.com/theenglishmccoy Firestati

Rex「Best Obsessions」メロディアスなマイナーUKギターバンド

イメージ
Rex / Best Obsessions (LP,1989) このアルバムと、シングル2枚を残して消えていったUK出身4人組バンド。 メインVo.であるAdam Ryan Carterが全曲手がけており、実質彼のSSW的作品になっています。 前述通りリリース数の少なさが、ギターポップファン的には逆にたまらないんですが、メロディ重視のギターバンドが好きな方にはオススメです。 Aztec Cameraライクなメロディ運びの「Sleepwalking」や、the Hormons〜Astridのような骨太ギターポップの「Too Pretty Too Soon」あたりは、十分訴求できるんじゃないでしょうか。 いかんせんマイナーバンドなので、アナログ盤が中古屋にあるかどうかわかりませんが、もし売っていれば安くあると思うので是非とも即購入を。

the Automatics「Battle fever」疾走ギターポップ・チューン

イメージ
the Automatics / Battle fever(AT) (1997,LP,KOGA-024) "レイト・アノラッカー"こと、ヨシノモモコと、ギターバンドRon Ron Clouのユニット。 期間限定ユニットのはずでしたが活動期間は1997〜2004年までと長く、CDアルバムを3枚リリースしています。 最初にCD「Battle fever」を購入してthe Automaticsにハマリ、その後KOGAレコーズをレーベル買いしていく中で、自分の音楽観に強い影響を与えてくれたアルバムでした。 アナログ盤(KOGA-024)と、CD(KOGA-025)はジャケ違い。収録曲と曲順は同一です。 アナログ盤は歌詞スリーブ入りで、ラベルは[A]utomatics、[B]attle feverとグラフィカルに表示。 [収録曲] A1:SCREAMING! A2:BURST '64 A3:YESTERDAY'S CHILDREN A4:I WISH A5:SECRETS B1:I KNOW YOU'RE A GOOD BOY B2:MOMO, THE NOVEL THIEF B3:MORALITIES B4:(HE LOOKS AT ME,) INSIDE B5:I WISH(reprise) the Primitivesの「SECRETS」カバーも反則級ですが、個人的ベスト曲は先行にて7インチでもリリースされた「YESTERDAY'S CHILDREN」。もうCDが飛ぶくらいに聴きまくりましたね。 パンキッシュで、ややヘビーなギターフレーズなんだけど、ヨシノモモコ嬢のVoとコーラスワークで軽やかに疾走するギターポップ・チューンに仕上がってます。最高。 どうしても欲しかったアナログ盤は、当時見た最高値で4800円。 まぁそれほど人気盤だった訳ですが、さすがに高いので値ごろになるまで20年待って(笑)、数ヶ月前ヤフオクで手に入れました。落札金額は1700円也。入札は自分のみだったので人気が無いのか、それとも欲しい人には十分行き渡っているのか。 当時のKOGAレコーズでのアナログ盤のプレス枚数は1000枚〜1500枚だったので、現在はそれほど

Stone Foundation「Street Rituals」Paul Wellerプロデュースのソウルフレーバー溢れる4thアルバム

イメージ
Stone Foundation / Street Rituals (2017,LP) UKウォリックシャー州出身8人組バンド、ソウルフレーバー溢れる4thアルバム。 今年2017年5月には来日し、Blue Note Tokyoにてライブしていますね。 今作4thはプロデューサーに、あのPaul Wellerを迎え、数曲は兄貴自ら歌い上げます。これはアツい。 限定のアナログ盤は、DLコード付き、ゲートフォールド(見開きジャケ)、クリアヴァイナル仕様。 ブラス&ストリングスが華を添える、冒頭A-1「Back In The Game」からPaul WellerがVo.で参加し、まんま初期the Style Councilなスローバラードで胸が熱くなります。 ソウルダンサーなパーティチューンA-4「The Limit Of A Man」や、メロウなブラスが最高なタイトル曲B-1「Street Rituals」もグッド。 the Style Councilファンはもちろん、同郷New street AdventureやTrambeatファンにもオススメできるソウル&ジャズブレンドで高品質な1枚になっています。 Stone Foundation - Official http://www.stonefoundation.co.uk/

METAFIVE「META HALF」浮気なぼくらをMETAサラウンドで染めて

イメージ
METAFIVE / META HALF (2017,LP,Warner Music Japan) 高橋幸宏(YMO) 小山田圭吾(Cornelius) 砂原良徳(まりん、ex.電気グルーヴ) TOWA TEI(テイ・トウワ) ゴンドウトモヒコ(anonymass) LEO今井(KIMONOS) 6人のミュージシャン(というより、音楽家、プロデューサ)からなるユニット。 1stアルバム「META」に続く、2ndアルバム「META HALF」のアナログ盤です(2016年にリリースされたCDは5曲入りで、曲順がアナログ盤と違う)。 アナログ盤は6曲入り45rpm仕様、音質はメチャ良いです。 しかしインナースリーブ無し、歌詞カードがペラ1枚という内容は少々さびしいかと思います(限定なのでグラフィックスリーブ、もしくは少しオマケがあったほうが嬉しいかも)。 あと気になったのは、外側シュリンク包装の上にダサい「宣伝シール」が貼ってあって、せっかくのTOWA TEIアートディレクションが台無しに。あくまで日本盤なので、売ろうとする姿勢は分かるけど、このユニットについては必要ないのでは?と思いました。 自分がYMO影響下にあるのを前提として。 METAFIVEの曲を聴いてからの印象と、高橋幸宏ユニットなので、私はどうしても"現代版YMO"を感じてしまうのですが、メンバー的には「"YMOの影"を想像してもらっても構わない」そうです。 そのあたりを少し、1stアルバム「META」でのインタビュー記事より抜粋。 ----------- [引用] ── なるほど。少し話題が変わるのですが、今回の『META』に“YMOの影”を感じるリスナーもいるような気がます。しかし、そう思われるのは心外だったり苦々しかったりするのでしょうか? (砂原)いやいや、それは自然は自然です。YMOは自分たちの血肉になっている部分もあるし、実際、『META』をつくる前はライヴでYMOの曲を結構やっていたわけですけど、YMOの代用品と思われるのはすっきりしない。その意味では、オリジナル・アルバムができてよかったなと。 (ゴンドウ)YMOと比較されるのも構わないし、各メンバーのファンが聴いてくれるのも光栄だし、『ME

Everything but the girl「Love not money」日本盤とUKオリジナル盤を比べる

イメージ
  Everything but the girl/ Love not money (1985) ネオアコファンにはお馴染みですね。 かつてTracey ThornとBen Wattが組んでいて、楽曲的にはジャズ→ボサノヴァ→ポップス→AOR→ドラムンベース(!)と変遷していった好ユニットです。 最近、2nd「Love not money」のUKオリジナル盤を手に入れたの比較したいと思います。 左:UK盤、右:日本盤 - 右上にVapのロゴプリント入り 【左:UK盤】 リリース:1985年 カタログNo:BYN 3、240 657-1(Blanco Y Negro、WEA) マトリクス刻印:240675-A/B、R/S Alsdorf (Alsdorf:この年代のヨーロッパ共通のUK盤の場合、ドイツにあるWEA(Warner、Elektra、Atlantic)流通系のAlsdorf社工場でカット&プレスされた刻印で、高音質盤の証らしい) 【右:日本盤】 リリース:1986年 カタログNo.:35501-25(Vap) マトリクス刻印:35501-25-A/B-1 まずは値段ですが、日本盤は中古盤屋で2000年頃に手に入れて、帯なしで当時2000円くらい(コンディションは、ジャケG/盤Exくらい)。UK盤はヤフオクで800円でした(コンディションは、ジャケEx/盤Vgくらい)。 この「Love not money」は各国盤が相当出てるのですが、2017年現在、一番レアなのは「日本盤帯付き」です。 ジャケ裏面 - 左:UK盤、右:日本盤 日本盤はライナーノーツ付きで、UK盤は歌詞インナースリーブ仕様です。 ジャケットに関しては、日本盤は折り返し糊付けのある厚手のコート紙で、UK盤はツヤ有りで少し薄いペラ紙。 表面デザインは同じで、裏面はなぜか「A」「B」のフォント色が違うという微妙な差があります。日本盤はボートラ2曲収録しています。 日本盤ラベル UK盤ラベル 日本盤のラベルは格子模様がかわいいCherry Red仕様で、UK盤はおなじみBlanco Y Negroフラッグです。私の持っているUK盤は、A面がレーベルシールのプレスミスがありました。残念。 日本盤を