Aztec Camera「Oblivious」ライナーを読んでみる"君に捧げる青春の風景"

Aztec Camera / Oblivious (12”,1983)

「君に捧げる青春の風景」
ーいつ、どこでも、どんな時でもパステル・タッチー

この帯のコピーが最高に泣ける。

ネオ・アコースティックの代名詞といえるAztec Cameraの代表作です。
名古屋の友人、日本屈指のAztec Cameraコレクターより頂きました。感謝!

1983年リリースで、オリジナルはRough TradeとSireより。
この帯付きの日本盤は、徳間ジャパンよりリリースされていました。
3曲入り、45rpmの12インチシングル仕様で、当時の価格は1500円…結構高いな!


同封のライナーを紐解いてみると、今となっては伝説のようなバンドの数々が、「そこに居たんだなあ」とあらためて実感できます。

[引用]クレスプキュールの、ペイル・ファインテンズ、ブルーベルズ、フレンズ・アゲインなどのネオ・リバプールもしくは、ネオ・フォーク・ロックともいうべき一連の動きが、ダンスミュージック一辺倒だったイギリスの次の動きになっていることは確かだ。
(中略)メロディライン、アレンジの部分で大きな特色を持つ。それはアコースティックギターをフィーチャーするということが全てではなく、バンド・アンサンブルとして小粋なポップソングを成立させている点だ。

そこには後年、和製英語として”ネオ・アコースティック(通称:ネオアコ)”で定義されるようなメロディの特徴が記されていました。
またライナーを読み進めると、彼らAztec Cameraについては、

[引用]メロディの部分でも、ただのネオ・フォーク・ロック的なものではなく、ボーダー・ミュージックやノスタルジックなオールドポップの要素を加え、どこかで聞いたことがありそうだけど、なぜか新しいという印象を与えることに成功している。

パンク以降の新世代が奏でる音楽性を、素直に”新しい”と受け入れているようですね。
1983年…当時を全く知らない私自身にとっても、新鮮な文章です。






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