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2月, 2015の投稿を表示しています

Real Estate:文句無しのドリーミーサウンドが続いてる

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Real Estate / Atlas (LP,2014, Domino Records ) 直訳すると”不動産”という、不思議な名を持つアメリカのインディバンド。 1st「Real Estate」(2009)、2nd「Days」(2011)と購入している方は、迷わず即購入OKでしょう。 1stや2ndと違う点…それは5人組のバンド編成になったこと。 しかし、エバーグリーンなサウンドは全く変わらず、冒頭「Had to Hear」のイントロ、ギターの1音目から心を掴まれる。 “ネオ・フォーク”と称されるように、ノスタルジック・ミュージックな訳ですが、何度も何度も聴くうちに病み付きなる不思議さ。voのアタックは特に強くないけど、彼らの奏でるギターのアルペジオがやはり満点なんですよね。 個人的には、かなり地味な部類に入ると思うのですが(決して「ポップ」では無いよね)、こうやって地道に時間をかけて3rdアルバムまで続いてるのは、全世界のインディファンの良心でしょうね。 Real Estate『Atlas』インタビュー :iLOUD  http://www.iloud.jp/interview/real_estate_atlas.php

KOGAレコーズ発!懐かしの7インチレコード

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日本のインディレーベルのKOGAレコーズを、学生の頃”レーベル買い”していました。 CRAWL「milkicking」(CD,1995,KOGA-009)あたりから買っていたので、結構初期からのファンかもしれません。( 参考 ) KOGAは当時から積極的にレコードを切ってくれて、自分自身がレコード好きになるキッカケを与えてくれました。 そんな、今現在でも手元にある7インチを少し紹介します。 Nudge’em All / Lazy man (1997,KOGA-027) パワーポップクラシック!1stEP!! ( Amazon ) the Automatics / Automatic Eraser (1998,KOGA-043) ギターポップ・"パラッパ"・アンセム!! ( Youtube , Amazon ) Ron Ron Clou / Do sports!!(1998,KOGA-048) 極上疾走系ポップ。グレイト!! ( Youtube , Amazon ) the Palm Songwriters / Brenda walsh (1998,KOGA-059) ボッサテイストなメロウチューン! ( Youtube , Amazon ) Teeny Frahoop / Coaster sride / Split EP (1999,KOGA-061) ガールズロッキンパンクポップ3ピース! ( Youtube , Amazon ) Dizzy Joghurt / Dizzy joghurt theme (1999,KOGA-070) This is レイトアノラッカー!KOGAで一番好きなバンド! ( Youtube , Amazon ) Jimmy Pops / Love hunt (1999,KOGA-072) Cuteボーカル!2分間で駆け抜けろ! ( Youtube , Amazon ) Mix Market / Heart wave (2000,KOGA-098) ウルトラキャッチーメロディ&ハモリにガールズパンク!! ( Youtube , Amazon ) 当時90年代後半、「ネット通販」はもちろん無いので、どう

New Street Adventure「No Hard Feelings」スタカンファンにもオススメ

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New Street Adventure / No Hard Feelings (2014,LP, Acid Jazz Records ) VoのNick Corbinの歌声がホント良いんだわ! 2年前、彼らについて「アルバムが楽しみ!」と エントリ を書いておきながら、あやうくアナログ盤を買いそびれるところでした(笑)。 ロンドン在住のNick、Ash、Charlie、Billy、Jeremyの男女混合5人組ソウルバンドです。 キャプションには「UKの名門、Acid Jazzレーベルが発掘した、“Hard Hitting Guitar-Soul”!」と銘打たれてますが、音を聴いてもらえれば納得していただけるかと(ちなみに彼らのフェイスブックのジャンル欄では”New Wave Soul”と書いてある)。 イチオシの曲は、グレイトなベースラインと所々に入るブレイクが心震える「Lacky lady」。 もうひとつは、スローなハモンドオルガンから徐々に駆け上がっていき、ホーン&ハンドクラップの溢れるサビがエンディングに相応しい「the Big A.C」。 現在進行形のニューソウル〜スタカン直系サウンドでメロウなひとときをどうぞ。 the Style Council「Shout To The Top」を思い出してしまう…。 New Street Adventure:Official http://www.new-street-adventure.com/

村上さんちのレコード棚

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ジャズのコレクターとしても有名な作家の村上春樹氏が、「読者からの質問に答える」という形で期間限定サイトをオープンしています。 その中の回答が面白く、レコード好きとして思わず唸ってしまいました。 村上さんところ:村上さん、謝ってください http://www.welluneednt.com/entry/2015/02/03/113800 [引用:村上氏の回答]ほんとうに申し訳なく思います。すみません。あれってクセになるんです。泥沼です。僕もいつも家人に叱られています。昨日も中古盤バーゲンで60枚もレコードを買い込んできました。しばらくぜんぜんレコードを買わなかったんだけど、あまりに安いのでついまとめて買ってしまいました。もう置き場所もないのにね。 この質問、もしかして村上さんが考えたのではと思うくらいに親近感が(笑)。 「しばらく買わなかったんだけど…」と、 まるで免罪符のように 書いている部分がいいですね。 あと、「ついまとめ買い」って言ってますが、これは他人からは 全く理解されない でしょう。 しかし…いいんです理解されなくても、あんまり聴く時間がなくても、置き場所がなくても。目の前に欲しい安レコがあれば、買うしかないんです!助けてあげるんですよ!(何を言ってるんだ私は) じゃあ、私自身の場合はどうなのか… レコードを良く買っていた時期では、家人からは 「この棚からは、絶対にはみ出さないで下さい。」 と、やんわりと釘を刺されていました。 最近は、頻繁にレコードを買っていないので、 「どうしたの。最近あんまり聴いてないの?」 と、逆に心配されます。 お互いの趣味に関しては「干渉しない」がモットーなのですが、チラチラとレコードの在庫量を見張られている(?)くらいが、丁度良い距離感なのかもしれません。 村上さんのところ(期間限定サイト) http://www.welluneednt.com/

Belle and Sebastian「Girls In Peacetime Want To Dance」もちろん買いました。

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Belle and Sebastian / Girls In Peacetime Want To Dance(2015,CD, Matador ) 先日、ベルセバ9枚目となるアルバム、新譜「Girls In Peacetime Want To Dance」がリリースされました。 今回のリリース形態は… ・CD輸入盤(デジパック) ・CD国内盤(ボートラ4曲) ・アナログレコード(2LP) ・レコードデラックス版(BOX,4LP!) なんといっても話題は、美しいBOX仕様のデラックス版で、国内レコ屋での流通は8000円前後でしょうか。良いお値段! リリース元のMatadorの サイト だと、2015/1/30時点では44.99ドルでした(レート換算:約5400円)。 そこで私はというと…値段が安かった「輸入盤CD」を買いました。 やはり値段には勝てない。 ちなみに、予約時は1618円でしたが、購入時には1487円まで下がっていました。 ダンスフロアで流れるようなチューンが多い中、私が一番好きな曲は、Tr.1「Nobody's Empire」、Tr.8「Perfect Couples」です。このブログを読んでいる方なら、すでに買っていると思うので、内容に関しては特に言及しません。笑 っていうかさ、最近アナログ盤高いよね……1LPの通常重量盤で廉価版を出してくれ!(無理)

【映画】マージン・コール :リーマンショック直前、投資銀行の24時間

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【映画】マージン・コール ”Margin Call” (2011,DVD) ドキュメンタリータッチで描かれる、あの日の金融危機直前の様子。 大変面白かったのでメモ。 大手投資銀行(リーマン・ブラザーズをモデルとしている)の24時間を舞台とし、2007年に発生した世界金融危機に焦点を当て、金融危機のあいだに従業員たちが取る行動が描かれています。( Wikipedia ) 深夜のオフィス。煌煌と照らされる端末群。 金融界のオフィスの様子とともに、ボスと部下との駆け引き、そしてエゴ。 ただ淡々と描いているだけなので、見る人をかなり選ぶのですが、金融や経済に興味があり、「世紀の空売り(マイケル・ルイス)」「リーマンショック・コンフィデンシャル(アンドリュー・ロス)」といった書籍を読まれた方には強く推奨できる映画です。 印象に残った台詞 上司が部下(リストラされそうな新人)に、金融業の価値を語る。 この仕事を続けるなら、自分の価値を信じろ。 高級車に乗って豪邸に住めるんだ。 そんな暮らしを維持するには市場を支配するしかない。 支配をやめろ?公平な世界を実現するため? そんな世界など、実は誰も望んでない 人は与えられることに慣れていて、無垢なフリをして生きる。 そんな偽善者どもは気にするな。 一般人だと?これで会社が崩壊したら、連中は俺たちを非難する。 だが、何も起きず元通りになったとしても、連中は俺たちを馬鹿にして死ぬほど笑うに違いない。 --- 自分たちを別世界に住む人種と考え、当時の傲慢さが伝わる痺れるような場面。 これを高級車アストンマーチンの中で述べているのがなんとも面白い。 資料によると、これだけ豪華なキャスト陣にもかかわらず、製作費用は自主製作映画なみと。 なぜなら、トレーディングルームを模したビルのフロア一室のみで撮影が行われ、派手なアクションやエフェクトが皆無に等しいため。 主にセリフのみで展開されるストーリー構成でも引き込まれてしまうのは、ケビン・スペーシーやジェレミー・アイアンズといった渋い役者の巧さがあってこそだと思います。 Margin Call | Official Site  http://www.margincallmovie.com/ 以下