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7月, 2018の投稿を表示しています

Snail Mail「Lush」ソリッドなギターと感傷的なオルタナ感

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Snail Mail / Lush (2018,LP,Matador) たぶんこのブログを見ている方は、きっと手にしている人も多いはず。 日本でも旋風を巻き起こしつつある、USのローファイなバンド”Snail Mail”こと、SSWのLindsey Jordan。 今年2018年には早速来日ライブも組まれたのが驚きでした。 SNAIL MAIL|LIVE INFORMATION - SMASH http://www.smash-jpn.com/live/?id=2956 Pitchforkからも高評価を受け、若くして名門Matador(US)から、このデビューアルバム「Lush」をリリース。 ジャケのデザインが印象的なので、だんぜんアナログ盤をオススメします。 Lush by Snail Mail アルバムを通してのローファイかつ、90’sオルタナの雰囲気はJamse Iha(US)を思い出させるし、いい意味で"まとわりつくような粘着性"のある、そのメロディは聴くほどにクセになります。 特にtr.4「Heat Wave」が好きなんですが、AメロではSSWらしい哀愁的なアコースティック基調で”うた”を聴かせ、徐々に駆け上がっていくサビでのバースト感がたまらないです。PVでのギターを弾く姿もカッコイイ。 過去に、16歳で地元のパンクレーベルからEPをリリースしていただけあって、キャリア的にはそこそこ有ると予想できますが...。 年齢で音楽性を評価したくは無いのですが、それでも若干19歳で、このシンプルさの奥にある感傷的なギターのメロディと、けだるいVo.の表現力が驚きです。 暑い夏ですが、ソリッドなギターアルバムをターンテーブルに載せっぱなしで、だらだらと聴くのもオツかと思います。 Snail Mail - Official https://www.snailmail.band/ Snail Mail - bandcamp https://snailmaillush.bandcamp.com/

Kevin Krauter「Toss Up」 Hoopsメンバーによる、フォーキーなベッドルーム・ポップ

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Kevin Krauter / Toss Up (2018,LP,Bayonet) 聞き覚えのない人だなと思っていたら、ローファイバンドのHoops(US)メンバーの一人でした。 2015年「Magnolia」、2016年「Changes」とEPをリリースしており、この2018年の「Toss Up」が1stアルバムになります。 Hoopsについては、当ブログでも「2017年ベスト3盤」として紹介しているので、それならと思い即購入しました。 Hoops「Routines」2017上半期ベスト!メロディックなギターリフが泣ける優良アルバム - Tempting Soda Records  http://tmp-soda.blogspot.com/2017/07/hoopsroutines2017.html メロウなエレクトロ感を最小限に抑え、サラリとしたアコースティックな雰囲気を主体としているアルバムの構成が、インディポップファンにもリーチできると思います。Call And Response(US)、Destroyer(CAN)やJay Sam(US)あたりが好きな人にもオススメです。 フォークがかったベッドルーム・ポップに仕上がった1曲目の「Cowboy Chloe」や、シンセオルガンが気持ちよい「Rollerskate」がGoodですね。bandcampにて全曲視聴できるのでどうぞ。 Toss Up by Kevin Krauter バンドからのスピンアウトとして、サイドプロジェクトをリリースしている内、自分の好きなアーティストではIce Choir(The Pains Of Being Pure At Heart)や、Ducktails(Real Estate)などいるんですが、Kevin Krauterもその一人になりそうです。 kev(@kevinkrauterxo)- Twitter https://twitter.com/kevinkrauterxo Kevin Krauter - bandcamp https://kevinkrauter.bandcamp.com/

Wallflower「Ever After」 メロディの強さとアレンジの良さを実感した、待望の1stアルバム

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Wallflower / Ever After (2018,LP,Fastcut Records) 当ブログでも彼らのことを何度も取り上げていますが、大阪出身の男女5人組インディ・バンド。 近年では「 NYC POPFEST 」への出演がエポックメイキング。 いちファンとして待ち望んでいた1stアルバムが、CDとアナログ盤でリリース。アナログ盤はクリアヴァイナル仕様、プレス枚数も少ないと思うので売り切れ必至です。 Wallflower – Ever After (CD|LP) 27th June, 2018 Release! | Fastcut Records  http://fastcut.jp/wallflower-ever-after-27th-june-2018-release/ 購入即、レコードに針をおとして、A/Bと一周聴いてみたら…最高だろコレ。 贔屓にしているバンドなので、褒め言葉しか浮かばないのは容赦してください。 ネオアコライクなギターのアルペジオ、コーラスの入り方、ドラムブレイクも小気味好い「I Wish Spring Would Last Forever」。 サビでのシンセアレンジと、コーラスのハーモニーが完璧な「Only In My Dreams」。 そして、特に個人的ハイライトは、「Nowehere」〜 最終曲「Thru The Night」への流れで迎えるアルバムのエンディング部。何度聴いても心染みる。 7インチでもリリースされた「Nowehere」のロマンティックな美しいアレンジで、Wallflowerの新しい面を伺い知ることができたのですが、さらに「Thru The Night」が素晴らしい。 西に沈みゆく夕陽から、星の輝く夜空へ変わっていく情景が浮かぶ、そんなセンチメンタルな気分にさせるのです。 この2曲はアレンジがホントすごい。 2012年のライブ会場にてもらったイラスト入りのサイン(謎) リアルタイムで、Late90’sギターポップ〜00’sインディポップ〜10’sドリームポップを聴いてきた者として、この隙のないメロディの良さと強さはチョット嫉妬する。”キラキラ”というフレーズだけでは勿体無い。 全曲、シングルカットしてもおかしくないほ

最近聴いて良かったもの Sobs、Youthcomics、Rush Week、Video Age

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Sobs / Telltale Signs シンガポールの3ピースインディバンド。 6月にカセットのみでリリースした1stアルバムが、日本盤として7月にCD化してリリース予定。 全曲良いのでbandcampで聴いてみてください↓ bandcamp - Sobs https://sobs.bandcamp.com/ Telltale Signs by Sobs Youthcomics / Weekend 大阪在住、Narutoshi Ohinoによるプロジェクト。 イントロのギターリフがインディポップ直球で素晴らしい! Arvidson(GER)「 Wake Up 」を思い出してニヤリした。 youthcomics - Twitter https://twitter.com/youthcomics Rush Week / Under The Gun “うた”が素晴らしい、USフィラデルフィアの2人組。 Everything But the Girlのようなメロディで、これがスペインのElefantからリリースというのがまた驚き。 Rush Week - Twitter  https://twitter.com/rushweektheband Video Age / Hold On (I Was Wrong) 先日1stアルバムをリリースしたばかり、USニューオリンズのポップデュオ。 Ice Choir(US)とDent May(US)を足したような、Summer Breeze感。 Video Age - Twitter  https://twitter.com/videoageband

Night Flowers「Wild Notion」男女ツインVo.ドリームポップの佳作がつまった1stアルバム

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  Night Flowers / Wild Notion (2018,LP) UKロンドンにて2013年に結成、男女混合5人組。 2015年に日本限定でミニアルバムをリリース、2016年の来日ツアーを経て、この2018年についに1stアルバムをリリースしました。 CDとアナログ盤でリリースされ、若干ですがアナログ盤は手に入りにくい状況になっているかもしれません。 ドリームポップ〜ソフト・シューゲイザー路線で、男女ツインVo.という、いわゆる”今どき”な最新インディバンド。 この手のバンドはよく、The Pains of Being Pure at Heartが引き合いに出されるのですが、Exlovers(UK)〜Veronica falls(UK)〜Wallflower(JPN)〜Wild Nothing(US)、少し遡ってAerial(00’s SCO band)あたりのファンにもオススメできます。 このアルバムがすごいのは、疾走ビート系「Night Alive」や、哀愁バラード系「Let Her In」などダイナミックに彼らの曲の良さを堪能できるんですよね。 どの曲も7シングルでカットされても良いくらい佳作ぞろいです。 Night Flowers - Official http://nightflowers.co.uk/ NIGHT FLOWERS - Bandcamp https://nightflowers.bandcamp.com/